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(回答先: イスラムと石油とテロとの戦い 投稿者 baka 日時 2004 年 9 月 05 日 14:00:31)
>1.おとなしく石油を供給してくれればよい。
>2.利息を禁ずるイスラムは、金融を通じた収奪の障害なので、そのような戒律は葬っ
>てしまいたい。
>ただし、石油については、もっと複雑な思惑があるのではないかと思いますが。
イスラム産油国の支配層のみならず近代生活向上をよしとする人々は、これまでも、おとなしく石油を供給しています。
今回のイラク侵攻とイラク占領支配を経験して、逆に、石油を売って暮らす状況に嫌悪感を持つ人たちが増えたはずです。
「石油供給」をめぐる問題は、産油国が自由競争(個々バラバラ)で供給するのではなく、石油メジャーに管理されたものであって欲しいというのが“彼ら”の思いです。
まちがいなく、産油国同士が石油メジャーを経由せず自由競争で原油を供給したほうが価格は安くなります。(権益をめぐる産油国の政治的対立が供給の不安定化につながる可能性はあります)
イラクやイランに対する経済制裁やアラスカ原油の取り扱いなどから推察するに、“彼ら”は原油供給をコントロールしたいと考えていると思ったほうがいいと思います。
イスラムの教義については正面切って捨て去るよう迫ることはできないので、教義(観念)として保持してもいいが、現実化(制度化)は認めないという方向だと見ています。
「対イスラム戦争」は、膨大な原油販売代金を受け取るイスラム産油国を世界経済システムに組み入れることが目的だと受け止めています。
これまではおとなしく石油メジャーに原油を供給してくれればOKだったものが、今後は、全面的に近代経済システムに入ってもらうという路線変更です。
たぶん、これまでのようにオイル・マネーを米国に還流してもらうことでは妙味がなくなる“未来”がやってくることを想定しての判断でしょう。
(イスラエルを先陣に使うかたちの「中東大開発=近代」を行おうとしているのかもしれません)