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(回答先: 9/11陰謀説と小泉レイプ裁判の危険 投稿者 こいけ 日時 2004 年 8 月 20 日 23:09:54)
911が、そもそも今あるアフガニスタンやイラクに対する戦争への伏線として(きっかけをつくらなければ、戦争へのムードが盛り上がらないから)仕組まれた可能性はある。
そして、911について米政権を名指しにした、911被害者家族のグループ(確か400人以上)は、アメリカが愛国者ムード一色に包まれ、戦争を正当化している様を見ながら、
「政府の態度はおかしい。映像もおかしい。ブラックボックスも回収されない(真相の究明がなされない)、それなのに、安直にこの事件を戦争を正当化する動機付けにしている。自分たちの悲劇が、政府に利用されている!本当に、イスラムテロリストの仕業なのか?真実を明らかにし、分かる者に突きつけていかなければ!」という思いから、スタンリー・ヒルトン弁護士とともに争うことを決意したのだろう。確か、すでに裁判は始まっているはずだ。
大メディアからの報道は一切ないが、インターネット、小冊子、アメリカの地方ラジオ局などの小メディアからは、いろいろと伝わってくる。
様々な証言者や証拠を集め、固めているとも聞く。
単にブッシュを政権から引き摺り下ろしたいから、スキャンダルを盛り上げようといった動機で起した裁判ではないだろう。陰謀説云々以前の動機である。
残念ながら、小泉レイプ裁判は、被害者本人からの告発ではなく、明らかに小泉下ろしが主たる目的(小泉が嫌いな世間にとっては、ちょっとしたガス抜き)と言えるので、「危険」というよりは「徒労」に終わる可能性が高いと思うので、概ね賛成。
アフガン&イラク戦争の大義名分(予防戦争)のあらゆる意味での是非を問うことの方が、911が誰の仕業かを論じるよりも先決、という意見にはまったく異論がないが、長壁さんなどは、911がアメリカの自作自演の可能性が高いと論じつつも、イスラムの「テロリスト」呼ばわりされた人びとには理解を示すし、仮に911が「イスラムテロリスト」と名指しされた仕業だということが、完膚なきまでに、論理的に立証されたとしても、彼女の信念は揺らぐことはないだろう。
ただ、今のところいろいろな状況を考慮すれば、911がアメリカが起したとみるほうが、成功の確率をみてもずっと上だという気はするが。
それに、多くのアメリカの「市民」意識を持った市民は、裁判の結果がどのようなものであれ、自分の感じた視点を権威の付与した視点よりも重んじ、正しいと思える方を信じる、という自律性が、多くの日本の自称「市民」よりずっと高いので、表層的なプロパガンダとは別の説が根強く囁かれ続ける。そして、再検証される時を待ったり、待たずにデモ行進を行い続ける。
だからこそ、「マイケル・ムーア」が表舞台に現われる素地があるのだ(日本で同じことやってみなよ。反小泉映画作って、大ヒットさせてみるとか・・・。反オウム事件プロパガンダ映画「A」を作っても、アングラ上映のままじゃん)。
いまだに、JFKの暗殺の真実を、「オズワルドが主犯ではない。政府の陰謀」と信じ、訴えつづけるアメリカ市民も大勢いる。私は、そういう人も多くいるのだと思えば、何を訴えるのでもそれなりの異議はあると思っている。
プロパガンダとは、個々の論理ではなく大衆の情念に訴えるのが、常道だ。
バブルがはじけたあとの不況などからくる不安を利用して・・・。
イラク戦争の大義を「大量破壊兵器」のあるなし、で論じることそのものが、そもそもの間違いであると同様、「これらの戦争に正しい大義などないし、根本から間違っている!」と長壁さんも言っているだろう。そもそも、正しい大義のある戦争などあるわけがないが、とりわけこれらの(ポスト911戦争)に於いては、「まだ起きてもいない、目にも見えない、井戸端会議発の脅威」などというものに対して戦いを挑んでいるという、「間違っている」を通りこしたあからさまな気違い沙汰であることが、プロパガンダに惑わされない目からはあきらかなのだ。
それらを踏まえるなら、911は、イスラムによる何事かが起こったと思わせるような「情念」を大衆に持たせる、大義に信憑性があると思わせるための「仕掛け」にすぎない可能性があるということを、落っことす手はない。「安直な仕掛けに引っ掛からない、批判眼をもった」己を確立したければ・・・。
人間にとっては、長壁さんほどの知性は可能なのだ。彼女も一個の人間なのだから。
裁判の結果などに、本来の是非の判断が左右されない、確かな自分の目を磨くことが、大衆ではなく「個々」に求められているのだ、と思う。