現在地 HOME > 掲示板 > 議論19 > 153.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: どのみち避けられない事態なのであれば、はやく結末が見たい 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2004 年 8 月 12 日 14:45:54)
最大多数の最大幸福さん、どうもです。
>とすると、次の民主党政権に期待している任務とは、いったい何なんでしょうか?
>やっぱり、デフォルト宣言→新世界通貨発行へと、一気に向かうのか。
次期米国政権の課題は、基本的には、非戦争的手段で「イスラム諸国」の“近代化”を推し進めて“新世界秩序”(グローバリズムの現実化)を実現することだと思っています。
(ブッシュ政権は、戦争的手段で突破口を開ける役割を担った)
「デフォルト宣言→新世界通貨発行」は、いつあってもおかしくありませんが、次期政権(来年から4年間)が行うかどうかまではわかりません。
「デフォルト宣言→新世界通貨発行」という流れではなく、実質デフォルト宣言にあたる「新国際通貨」の発行で一気にことが進む可能性もあります。
それは、金本位制を建前の説明として、新1ドル=旧10ドルだとか、新1ドル=旧100ドルを押しつける手法です。
紙切れでしかない旧ドルは実質的な価値がないが、新ドルは金で価値が裏づけされているから、新1ドルは、旧ドルの10ドルだとか100ドルの価値があるという詐欺的説明をして、対外債務の大幅な削減をはかるというものです。
(もちろん、このような詐欺的説明を究極的に正当化する力は米国の軍事力です。文句あっか!と..)
新1ドル=旧10ドルであれば、日本が保有している対米債権230兆円(約2兆1千億ドル)は実質的に23兆円(2100億ドル)になります。
2100億ドルは年間財政赤字の半分以下ですから、対外債務(およそ4兆ドルが4千ドルになる)の履行を継続することができます。
新1ドル=旧100ドルなら、2.3兆円(210億ドル)になります。
米国の外で60%以上が流通しているドル紙幣も、同じレートで交換します。
その一方で、米国内のドルについては旧1ドル=新1ドルで交換すれば、米国経済に打撃を与える度合いは極端に低くなります。(米国民からの不満は出てこない)
世界レベルでは不足するドル紙幣は、米国の経常収支赤字や新規国際貸し付けで補うことができます。
念のため、このような詐欺が成功する(受け容れられる)かどうかはわかりません(笑)
>とにかく、今の体制・制度のまま、ダラダラと突き進んでいくことの方が、ほんとに
>夢も希望もありません。
>Xデー後も、さらに過酷な奴隷生活かもしれませんが、今の状況が進んでいっても
>徐々に過酷化が進展する奴隷生活でしかありません。
>わたしも、徐々に歳を取っていきます。避けられないことならば、少しでも、若いう
>ちに、新しい体制に接したいものです。
>その新しい体制が、出来れば、あっしらさんの理想であり、わたしの理想でもある
>開かれた地域共同体社会になることを、祈っています。
上述の内容に限らず、米国のデフォルトや新国際通貨制度は、米国が負っているツケを解消するだけの話で、衝撃的ではあってもXデーそのものではありません。
“新世界秩序”に移行するための前処理です。
ですから、ぎくしゃくしたり混乱があるとしても、「今の体制・制度のままダラダラと突き進んでいくこと」になります。
米国の詐欺的手法による債務帳消しが受け容れられたら、世界がどれほど隷属の深みにはまっているかがわかります。
米国の過剰対外債務はいずれにしても解決しなければならない問題です。
この問題をどのように解決するかが、Xデー(産業資本主義の終焉)以後の世界の在り方にも影響を与えると考えています。
新しい体制は「なるもの」ではなく、「つくられる(つくる)もの」です。
ある新しい体制になったと多くの人が考えたら、誰か(“彼ら”)によって「つくられたもの」だということです。
たぶんですが、Xデー(産業資本主義の終焉)以後に「つくられる」世界は、その“左翼”的な政策により多くの人に歓迎されることになるんだろうなと悲観的な見方をしています。
自分の力で隷属から脱け出そうとするひとがあまりにも少ないように思えるからです。