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(回答先: Re:クリントンはタカ派が言うほど協調平和主義だったか? 投稿者 スパルタコスポノ 日時 2004 年 11 月 03 日 08:47:11)
スパルタコスポノさん、通信ありがとうございました。
基本的にはアメリカ国家そのものが、まれにみる軍事超大国であり、
その産業基盤や軍事組織を維持発展させるためには、
たとえ小規模でも絶えず定期的な
軍事力の発動(消費・教練・実験)を不可欠としているからであると思います。
クリントンであれ誰であれ、
その巨大な存在の自己再生産活動を防止する力は持ち合わせてはいないでしょう。
何事にも力による性急な解決を正当なものと考えるアメリカ社会が
殺人狂であるのは無理からぬところです。
しかしクリントン政権が軍事よりも経済政策を優先した、
リベラル勢力であったことは否定できないと思います。
朝鮮危機にさいしては<金日成・カーター会談>で北朝鮮空爆を回避し、
民主党の支持基盤であるイスラエルに関しても<ロードマップ>を敷くなど、
軍事的に暴発しやすいその手足を縛ろうとし続けてきました。
・・・余談ながらイスラエル・ユダヤ勢力はこれに反発して、
永年の宿敵?であるキリスト教原理主義勢力(共和党右派)と手を結び、
相反発する両者のシオニズム思想を実現するための思想集団、
ネオコンを結成したと思われます・・・
他面、アジアにおける中国主導政策を宣言し、
日本との通商交渉における極めて敵対的・攻撃的な戦略は、
実弾を使わない「経済戦争」そのものを仕掛けていたと言えます。
クリントン政権は民主党政権であるにも関わらず、
実質的には国防相に共和党員を選任するなどの議会対策を行った中道派の政権でした。
ブッシュ陣営は失権後も諜報機関や軍事部門の勢力を守り続けていたようです。
またクリントン個人の不倫スキャンダルに象徴されるように、
共和党権力中枢は絶えずクリントン政権を威嚇しコントロールしようと
働きかけていましたから、
クリントンの軍事行動は多分に共和党権力の意向に沿ったものであったと思います。