投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 10 月 30 日 14:22:25:akCNZ5gcyRMTo
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/10/post_9.html ">http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/10/post_9.html
判事と弁護士が決める大統領選挙 選挙を目前に控え、アメリカの地方新聞を見れば、投票トラブルに関する報道がテンコ盛である。今回大統領選挙の重要州であるフロリダ、オハイオ、ペンシルバニアから最新トラブル事例のほんの一部を以下に挙げておこう。
フロリダ州: 大統領の弟ジェブ・ブッシュ知事の指揮の下、ありとあらゆる差別と不正が行われている。新規採用の電子投票システムはhttp://www.commondreams.org/headlines04/1028-02.htm " title="Florida's Computers Have Already Counted Thousands of Votes for George W. Bush">正常動作せず、何でもブッシュ支持票にしてしまう。無実の人々が、肌の色によって犯罪者とされ、http://www.commondreams.org/headlines04/1017-03.htm " title="Report: Jeb Bush Ignored Felon List Advice">投票権を剥奪されるのも毎年恒例。華氏911の影響を受けた新規の選挙人登録は基本的にhttp://www.nytimes.com/2004/10/27/politics/campaign/27felon.html?oref=login " title="Judge Rules Against 10,000 Floridians Barred From Voting">却下される。地元の大学生は自分の知らないうちにhttp://www.orlandosentinel.com/news/elections/orl-asecarno21102104oct21,0,2269737.story?coll=orl-home-headlines " title="More students say teams duped them to go GOP">共和党支持にされてしまう・・・フロリダ州ではhttp://www.democracynow.org/article.pl?sid=04/10/26/144227 " title="Making Votes Count: Is a Theft of the 2004 Election Already Underway">選挙不正の事例が多すぎて報道が追いつかない状態である。 オハイオ州: ケネス・ブラックウェル州務長官は、極めて厳密な有権者登録規定(登録用紙の重さと厚さの規定!)を持ち出して、http://www.truthout.org/docs_04/092904W.shtml " title="Ohio Secretary of State Blocks New Voter Registrations">新規の有権者登録を最小化する努力をしている。またブラックウェル州務長官率いるオハイオ州選挙管理当局は、投票所の設置場所を大幅に変更しておきながら有権者に知らせずに居るとhttp://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A62645-2004Oct25.html " title="Some Fear Ohio Will Be Florida of 2004">批判されている。共和党員であるケネス・ブラックウェル州務長官は、偶然にもブッシュ大統領再選委員会のオハイオ州共同議長 である。 また、共和党オハイオ支部は州法を利用して、オハイオ州第二の都市カイヤホガ地区の住民(大半が黒人で民主党支持者)35,427人分のhttp://www.dispatch.com/election/election-local.php?story=dispatch/2004/10/23/20041023-A1-01.html " title="GOP challenges voters ">選挙人登録の忌避を要求している。 さらに、共和党オハイオ支部は、オハイオ州の各投票所で有権者を監視するために、http://www.nytimes.com/2004/10/23/politics/campaign/23vote.html?oref=login&hp&ex=buzzflash " title="Big G.O.P. Bid to Challenge Voters at Polls in Key State">3,600人の監視官を日当100ドルで雇い入れた。投票に来た人に対して、投票権の正当性を個別に確認するという共和党の監視官計画に、民主党は「黒人有権者に対する威圧行為であり、投票を遅らせる常套手段」とhttp://www.commondreams.org/headlines04/1028-07.htm " title="Republicans are Accused of Scaring Off Voters in Ohio">批判している。(同じような監視官問題はフロリダでも派生している)地元の裁判で共和党の試みはhttp://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A3731-2004Oct27.html " title="Judge Rebuffs GOP Effort to Contest Voters in Ohio">禁止されたが、他の州で共和党は探偵を使って同様の有権者監視行動を実行しているので、オハイオでも実行されるだろう。 ちなみにオハイオ州の選挙では、黒人居住区の住民の投票が数えられない(無効票)確率 は、http://www.enquirer.com/editions/2004/10/18/loc_loc1elex2votingb.html " title="Newspaper: More votes uncounted in black areas">白人居住区のそれに比較して3倍とのこと。 ペンシルバニア州: 州内の大学に勧誘員がやってきて、「自動車保険料の負担低減と医療用マリワナの合法化、レイプ対策の厳密化に協力してほしい」と学生達を次々と説得、請願書への署名を求めつつ選挙人登録用紙にも署名させ、署名者の同意なしに共和党員の登録としてhttp://www.capitolhillblue.com/artman/publish/article_5550.shtml " title="GOP Tricksters Con College Students into Registering Republican">書き換えられていた事件が発覚。勧誘員達の雇い主は地元共和党支部だった。 ところで、国際選挙監視団 の件を憶えている読者の方も居ることだろう。アメリカ合衆国大統領選挙投票プロセス監視のために世界各国から米国に派遣された---アルゼンチン、オーストラリア、イギリス、カナダ、チリ、ガーナ、インド、アイルランド、メキシコ、ニカラグア、フィリピン、南アフリカ、タイ、ウェールズ、ザンビアからやってきた専門家達---は、フロリダ、アリゾナ、ジョージア、ミズーリ、オハイオの各州を視察した後、さっそくアメリカの選挙システムの問題点(特に電子投票システム)を指摘、「法律改正すべき 」とhttp://www.commondreams.org/headlines04/1021-01.htm " title="International Observer Team Urges Reforms in US Electoral Process">提言している。民主主義のリーダーシップをとっているつもりの合衆国専門家にとっては、面目まるつぶれといった感じだ。国際選挙監視団だけでなく、アメリカ国民自身、今回の大統領選挙を不安に感じている。http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&e=5&u=/ap/20041026/ap_on_el_pr/voter_worries_ap_poll " title="AP Poll: Voters Skeptical About Election ">AP通信の調査によれば、アメリカ人の60%が、開票結果では勝者が確定しないと予測し、48%が「大統領は(前回同様)裁判で選ばれる」と見ている という。
前回選挙でブッシュを最終的に大統領と認めたのは---つまり、http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/05/by_.html " title="「消えていく投票」by グレッグ・パラスト">合衆国憲法は全ての投票が数えられることを保障するわけではないという判例を作ったのは---連邦最高裁だった。今回もまた大統領選択の大役を担うことになる連邦最高裁判事の1人、ブッシュ支持派のウィリアム・ランクイスト判事(80歳)は、http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20041025/ap_on_go_su_co/rehnquist_cancer " title="Rehnquist Has Cancer, Will Return to Work">甲状腺ガンに侵された病床の身をおして、引退前の最後の大仕事である大統領選挙後の裁判に備えている。
ブッシュを熱烈に支持しているもうひとりの判事、http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/01/post_13.html " title="骨抜きにされたアメリカ最高裁:判事とチェイニー副大統領の危険な関係">アントニン・スカリアは、4年前の大統領選挙裁判において、親友ディック・チェイニーの依頼により、フロリダ州の票の再集計を拒否する判決に手を貸した見返りに、弁護士である自分の息子(企業弁護士)が出世できるようブッシュ家に助けてもらった 。キリスト教右派を公言するスカリア判事は、数々のスキャンダルにも関わらず、ブッシュが再選されれば判事を続けることができると期待しているだろう。
というわけで、大統領選挙が裁判に持ち込まれた場合、ブッシュ有利となる可能性は高いが、ケリー陣営はこれを座視しているわけではない。http://www.sundayherald.com/45595 " title="Biggest legal battle in US election history looms">これから始まる米国最大規模の連続訴訟に備え、ケリー陣営は少なくとも1万人以上の弁護士を全米に派遣する ことをhttp://seattlepi.nwsource.com/national/196526_court23.html " title="Prepare for litigation-filled post-election">計画している。その内2,000人は、前回問題のあったフロリダに派遣される とのことだ。このあたりはエドワーズ候補の面目躍如といった形だが、果たして民主党弁護士軍団は、ブッシュの秘密兵器http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/10/post_7.html " title="ベイカー元米国務長官、イラク債権の放棄を各国に要請しながら、クウェートのイラク債権のみ回収を約束、回収手数料はカーライル・グループへ">ジミー・ベイカー率いる世界戦争謀略弁護士企業ベイカーボッツに対抗できるだろうか?
また、裁判で大統領が決定されることが慣例となった場合、国民にとって選挙参加にどれほどの意義があるのだろうか。
アメリカでは現在、国民は民主党支持派と共和党支持派でほぼ真っ二つに分かれている。民主主義の重要プロセスであるはずの大統領選挙は、米国民を統治ではなく分裂へと導いたわけだ。選挙が終わっても、こうした分断が修復される可能性は低い。おまけに投票はカウントされず、選挙結果は曖昧なまま、国の代表は法廷で、弁護士と判事により決定される。選ばれた大統領は、大口献金者である大企業の意向に沿って政策を決定する。がっかりした国民は「仕事時間を削って投票に行くのは無駄」と感じるようになる。
このようにして、北米大陸に新国家、アメリカ非 合衆国(USA:Ununited States of America)が建設されていくわけである。
次へ 前へ
Ψ空耳の丘Ψ37掲示板へ
フォローアップ:
投稿コメント全ログ
コメント即時配信
スレ建て依頼
削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可 いたします。確認メールは不要 です。
引用元リンクを表示してください。