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2004年10月25日
世界に広がる「腐った頭」。
本日の毎日新聞朝刊12版より。
『「日系人強制収容正当だった」論争』
第二次大戦中、米国在中の日系人が強制収容所に入れられたことに関して、ワシントン州ベインブリッジ島の中学校が、強制収容の歴史を教える特別授業をはじめたところ、「強制収容は正しかった」という住民が登場して、島を揺るがす論争がつづいている・・・とか。
記事中に登場し、強制収容は正当だったと主張するマリー・ダンブラウスキさんの発言がおもしろい。
|----特別授業のどこが問題なのか。
|◆12歳の子供に「強制収容は人種差別と戦争ヒステリーに基づいていた。
|米国史のなかでももっとも大きな政府の間違いだ」と教える点だ。これ
|では子供は(強制収容を決定した)ルーズベルト大統領を悪者と見るよ
|うになる。さらに、子どもたちに今の政府が愛国者法によってイスラム
|教徒から自由を奪っていると信じさせ、ブッシュ大統領や政府を疑うよ
|うに仕向けさせている。
おお! これは、「南京大虐殺を教科書に載せるような自虐史観が日本を駄目にしている」と主張する「腐った頭」諸氏と見間違うほどそっくりな論法ではないか。素晴らしい!
簡単に反駁しておくならば、アメリカによる強制収容の問題点というのは、「敵国日本に戦争協力した証拠もなく、しかも、多くはアメリカの市民権を獲得している人々を、日本人の血を引いているというだけで、およそ戦争協力など不可能な幼児まで、差別的に収容し、自由を奪った」ということなのだが、その問題を認めることはアメリカの国益に反するというまさに「腐った頭」な論法には恐れ入る。
ところで、こういうことを取り上げると、我が国内の「腐った頭」諸氏から「ほら、見ろ、アメリカだって歴史を塗り替えているじゃないか」という大合唱が聞こえてきそうだ。
だが、
(1)日本の戦争に問題があり、(2)アメリカの戦争にも問題があったという前提が与えられたときに、(3)ゆえにすべての戦争は犯罪的であり避けなければならないだ・・・という結論に結びつくのが正しい論理だが、彼等の場合は、(3)’ゆえに日本は悪くない、となってしまうのだ。
「悪いことをしたのは、僕だけじゃない、だから僕は悪くないもん」というのは、まさに、小学生レベル、下に紹介した野崎先生の分類によれば相殺法の詭弁。
「悪いことをしたのが、僕だけじゃなく」ても、おまえが「悪いことをした」ことには、変わりないってこと、いい加減にわかってほしいと思うのだが、小林よしのりや石原慎太郎の論法はいつでもこれだよなー。
Posted by jabberwock555 at 19:18
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