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【中国】黒字経営わずか1割!苦しいテーマパーク
中国国内でテーマパークは2,500カ所に上り、このうち利益を出している施設はわずか1割であることが分かった。地方政府主導によるずさんな計画・管理が赤字経営を拡大させている。国民の収入増で急伸している観光・レジャー産業だが、テーマパークの不採算性は未成熟な同業界の象徴ともいえそうだ。
■2,500カ所の7割が赤字
28日付東方早報によると、国内のテーマパークへの投資総額は1,500億元(約1兆9,000億円)。2,500カ所の施設のうち、7割が赤字状態で2割が収支均衡、黒字なのはわずか1割にとどまっている。全施設の3分の2が投資額を回収できない状態となっているという。
国家旅遊局政策法規司の張堅鐘・司長は「国内のテーマパーク建設は無計画なものが多く、建設プロジェクトの細部が決まっていないのに着工するケースもある」と述べ、国内のずさんなテーマパーク建設を批判している。
中国のテーマパークが欧米や日本などと違うのは経営感覚だという。テーマパークの代表格とされるディズニーランドを例にすると、売上高は入場料収入3割、土産物売り場売上げ3割、その他の売上げ4割という構成となっている。一方、中国は入場料収入だけに頼る傾向があるため、入場料を高めに設定。高い入場料がさらに観光客を遠ざけ、赤字経営となるケースが多いようだ。
また、名前はテーマパークであるものの、肝心の「テーマ」が不透明なものも相当数あることが分かっている。「中国文化」をテーマにしたテーマパークがたくさんあるものの、具体的に何を示すのかわかりにくく、中には中国文化とは関係ないものもあったという。
■地方政府の投資対象も一因に
現在、国内のテーマパークの多くが地方政府の1事業として建設されるケースも多く、採算性の検討や市場調査を行わずに開業することもあるという。蘇州楽園発展有限公司の紀向群・董事長は「国内のテーマパーク事業は計画経済から市場経済に入ったばかり」と話し、国内マーケットの未成熟ぶりを説明している。
■08年には旅行業支出3倍、潜在市場は巨大
国家旅遊局によると、来年の海外から中国への観光客は1億1,000万人に達し、観光関連の総収入は6,600億元に達する見込みだ。国際機関による統計では2008年には北京五輪が開催されることもあり、観光への支出額は一気に3倍に伸びるとの予測もあり、中国が観光消費が急拡大することは間違いない。紀董事長は「テーマパークは国民にとって魅力ある観光商品だ。今後、国内で発展させる余地は十分ある」と述べ、今後、魅力あるテーマパーク市場の活性化に期待を寄せている。
(NNA) - 10月29日10時22分更新