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そこまでやるか!ブッシュさん。パパは元CIA長官、マインドコントロールはお手もの!
こりゃほとんど心理戦争だわ。
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2004年10月26日(25日発行) 日刊ゲンダイ 浜田和幸 新連載 A
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11月2日の投票日まで10日を切った―。いよいよ、ブッシュ、ケリー陣営ともあの手この手の「ダーティトリック」に訴える最終作戦に突入した。今回は、ブッシュが繰り広げている「テレビを使った怪しい動き」を紹介したい。
サブリミナル駆使した怪しげなブッシュCM 宇宙人や頭蓋骨が次々と登場
まずは、「変貌を遂げる世界」と題するブッシュ陣営のテレビコマーシャルについて。これはブッシュを「世界で巻き起こるテロと敢然と戦う強いリーダー」と印象付けるため制作されたフィルムである。これまでも数多くの選挙用CMが制作されてきたが、いずれも巧妙なサブリミナル映像が組み込まれていると指摘されている。しかし、投票日直前まで流される予定のこのバージョンは、特に念入りに細工が施されているようだ。
実際、1800コマを特殊な装置で解析した結果、ブッシュの顔に重ねるように7種類の奇妙な顔が隠されていることが明らかになった。演説するブッシュの背後で静かに揺れるカーテンのすき間から、最初に登場するのは「押さない白人の少女」。次に彼女が手に持っている「動物の形をしたぬいぐるみ」にフォーカスされ、その横に「宇宙人」が現れる。その前後には「ピンクの頭蓋骨」が出たり消えたりするのだが、さすが、「骸骨好き」のブッシュのCMとちょっと笑える。
そのうち、先の少女が「男の子」に変身し、次の瞬間に男の子は「アフガニスタンのカルザイ大統領」に姿を変える。カルザイが再び男に戻ると、突然何かにおびえたような表情を見せ、最後は戦火に逃げ惑う大勢の裸の子供たちが映し出される。もちろん、普通にテレビを見ている限り、これらの奇妙な映像は肉眼ではわからない。
いったい、このサブリミナル映像はどんな効果を狙ったものなのか。専門家の間でも意見の一致は見られない。ただ、制作した広告代理店は、「この映像を見ると恐怖心が募り、それを取り除いてくれるのがブッシュ大統領であると、潜在意識に植え付けられるだろう」と言う。
要は、有権者に「ブッシュが恐怖から救ってくれる」という暗示をかけようというのだろう。この「現代の魔術」どこまで効果を発揮するものか、大いに見ものである。
(つづ)
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