現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ37 > 549.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: Re: 和解の動きは素直に評価したいと思います 投稿者 スパルタコスポノ 日時 2004 年 10 月 20 日 10:37:28)
レス、ありがとうございます。
なお「ラテンが明るい」というのは、観光パンフによって作られた虚像です。「情熱の国スペイン」なんていうのも噴飯もので、世界のどこだって地面にはいつくばって生きている人間たちの姿に、大して差があるものではありません。
フラメンコにしても、スペイン社会で厳しく差別されてきたアンダルシアのジプシーたちが、異端審問で脅迫するカトリック教会の目を逃れて、身内だけで集まって行った「黒ミサ」が起源であり、明るい太陽とは正反対のものです。また闘牛にしても、人間の心の暗闇を覗き込むような「神聖なる死の儀式」のようなものであり、その感性はやはり、仏教・神道の地で生まれ育った私にとってはついていけない面があります。
スペイン人などのいわゆる「ラテン系」は、日本人に比べるとすべてにいい加減で口数が多くしかも相手かまわず大声で叫びますから、何も知らない人から見ると何となく「情熱的」に感じるだけで、心の中に抱えている暗闇や亀裂やねじれは、むしろ激しいでしょう。その意味では日本人の方がはるかにあっさりしています。ちょっとあっさりしすぎではないか、と思いますが。日本人こそ「許すこと=忘れること」になってしまいがちでしょう。
どこの社会にも様々な目的で「虚像を作って実像らしく振りまく者」と、その「虚像に振り回される者」がおり、この「スペインの和解」が、虚像に振り回されない感性を得ていくためのきっかけになればよい、と考えて投稿したまでで、他意はありません。