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「最近は電気も配慮電気(金正日(キム・ジョンイル)総書記の配慮による)をくれます。1日に1〜2時間電気を供給しながら、将軍様の配慮だというんです。もう少ししたら、配慮水道水が出そうですよ」。
咸興(ハムフン)出身で今年8月末に国境を越えたという某脱北者は、「今北朝鮮は原始時代に逆戻りしている」と話した。夜、電気が入ると、全ての家庭で一斉に「わー」と歓声を上げるため、何か大事件でも発生したように見えるという。
相対的に水力発電所が上手く稼動すると言われる7〜8月にも、汽車は4〜5日に1回動く。
この脱北者は「両江(ヤンガン)道・惠山(ヘサン)から咸興まで14日も歩いて移動する人を見た」とし、「封建時代でもあるまいに、何なんだ」と怒りを露にした。最近はガソリン代が値上がりし、車の利用は大金持ちでない限り、考えられないという。
チャンマダン(農民市場)の物価は日増しに高騰し、飢え死にする人が出るほかない状況だという。中国に渡る北朝鮮住民は一様に「大変だ」とため息をついた。
口では商売をしろと言いながら、市場に出れば飢えたオオカミのような保安員(警察)が何かとケチをつけ、商人を苦しめると訴える。沙里院(サリウォン)出身だというある脱北者は、先日沙里院で起きたことだとし、チャンマダンである保安員がお年寄りの餅の入った風呂敷を足で踏みつけ、大変な目のあいそうになったことを話してくれた。
お年寄りが「お前は父も母もいないのか」と大声で怒鳴り、周りにいた商人も待ってましたとばかりにこれに加わると、保安員がそそくさと逃げて行ったという。
「以前は考えられなかったことですよ。保安員に対抗するなんて…」。この脱北者は「今北朝鮮はオオカミとキツネの大戦争中」とし、最近の北朝鮮の状況を寓話に例え説明した。
説明によれば、「本来、北朝鮮にはオオカミ、キツネ、ヒツジが一緒に住んでいたが、1990年代末の食糧難の際、頭が固いという理由で忠実なヒツジが全滅され、権力を握ったオオカミと生き残るため商売をしているキツネだけが生存ゲームを繰り広げている」というのだ。
食糧の事情は好転の兆しが見えず、穀倉地帯の黄海(ファンへ)道にまでその余波が及んでいるという。毎年秋になれば収穫した食糧をすべて軍糧として持っていってしまうため、農民らも食糧がなく商売に出ているという。このため、穀倉地帯という名が褪せているという。
また、経済難が長期化するにつれ、教育まで崩壊していると脱北者らは口を揃えた。
無償教育といえども、カネがなければ学校にも行けない状態で、実際に学校に通っていない子どもが急増していると脱北者らは伝えた。
子ども2人を家に残し、食糧を求めて中国に渡ったというある女性は、「学校の財政をすべて父兄に任せているため、生徒1人が1か月に出すカネが平均1500ウォンを超える」とした。このカネを出せなかったら、子どもたちは回りの目を気にし学校に行くのを嫌がり、結局途中で止めてしまうという。
地方は死んでいくのに、平壌(ピョンヤン)だけは事情が違うという。電気や配給などすべてが平壌優先で行われており、北朝鮮を訪問する外国人を迎えるための各種の便宜施設が平壌だけに集中して造成されているという。
外貨の値打ちはさらに上がり、300ドルを出せば北朝鮮住民でも平壌から白頭(ペクトゥ)山まで飛行機で旅行をすることができるという。また、1万ドルを寄付すれば、地方の住民でも即時、平壌に引っ越すことができるという。
延吉=姜哲煥(カン・チョルファン)記者nkch@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/10/11/20041011000015.html