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【パリ=島崎雅夫】スペイン政府は1日、同性間の結婚を認める民法改正案を閣議で承認した。
議会でも可決・承認される見通しで2005年初めに発効する。欧州で同性同士の結婚が認められるのはオランダ、ベルギーに続いて3国目。
民法改正は男女の夫婦と同様、同性同士のカップルにも結婚、養子縁組、年金受給、相続、離婚などの法的権利を付与するもの。ただ、養子縁組については他国との法的トラブルを避けるため、スペイン人の子供だけに限定される。
政府の広報担当官は「同性同士のカップルに対する差別解消の闘いでスペインは欧州、世界の最先端に立った」と意義を強調した。
特に全国民の約1割(約400万人)を占める同性愛者には民法改正を歓迎する意見が強いが、キリスト教会や野党・国民党は「長年の価値観を損なうもの」として反発を強めている。
(2004/10/2/21:17 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041002id22.htm