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香港都心から電車で約30分のところにある広東省深せん市。
中国が誇る「第1号経済特別区」であるここを、業務ついでに訪れる韓国人企業家らは、市内に入るのを怖がる。
買い物や外食のために、ここを訪れる観光客もやはり事情は同じ。人口700万人あまりの深せん市に各種の犯罪が横行し、年々、無法地帯と化しているためだ。
中国の国営メディアによると、昨年、深せんで発生した犯罪だけでも10万件に上る。
暴力団が真昼間から行き交う人々の手荷物や金品を盗むかと思えば、人身売買用に子どもを拉致することも躊躇わないという。被害者が抵抗しようものなら、ナイフやハンマーのような凶器まで飛んでくる。
現地の住民でさえ「特別区の郊外で夜間外出するのは自殺行為」と警告するほどだ。にもかかわらず、治安が比較的確保された経済特別区は市全体の5分の1に過ぎない。
市民たちの不満も今やうなぎ登り。今月21日、現地のテレビに出演した余新國・深せん市公安局副局長は市民の怒りに首をうなだれながら、自分たちの不手際に頭を下げた。
問題はこのような治安の不在や犯罪増加が、深せんに限ったものではないという点だ。先週初めも江蘇省蘇州のある幼稚園に40代初めの怪しい男が乱入、ナイフを振り回し28人の園児にケガを負わせるなど、大型犯罪が相次いでいる。
中国公安部の統計によると、昨年、中国で逮捕された犯罪者は合わせて76万4000人で、1年前(36万人)に比べ2倍以上に急増した。
周永康・公安部長はこれについて、「1人当たりの所得が1000〜4000ドル台の社会が最も不安定かつ暴力的」と困窮する。そこには、超高速経済成長という華々しさの裏で、日増しに黒い陰が勢力を広げる中国の姿があった。
宋義達(ソン・ウィダル)香港特派員 edsong@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/09/30/20040930000036.html