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政府は6日、国際的なテロ防止策の一環として旅券(パスポート)の偽造を防ぐため、持ち主の顔の画像を記録した集積回路(IC)チップ付きの新型旅券を2006年3月をめどに導入する方針を固めた。
来年の通常国会に旅券法改正案を提出し、成立を目指す。ICチップの暗号化されたデータを第三者が偽造することは事実上、不可能とされている。新型旅券の導入により、旅券を悪用した犯罪を効果的に防ぐことが期待されている。
新型旅券には、顔のデータなどを記録したICチップを外見上は分からないように埋め込む。JR東日本のカード型乗車券「Suica(スイカ)」などと同様、専用の読み取り機を通じてデータを確認する。
渡航先の入国審査官は、入国者の顔と旅券の顔写真を照合すると同時に、コンピューターで読み取ったICチップの内容が一致するかどうかを調べる。外務省幹部は「人と機械による二重チェックで、他人が旅券の顔写真をすり替えて、持ち主になりすますなどの不正ができないようになる」と説明する。
ICチップには、旅券所有者の指紋や、虹彩(こうさい)と呼ばれる瞳の模様を記録することも検討したが、国際基準に合わせ、顔の画像のみとなった。
ICチップ付き旅券は、2001年9月の米同時テロなどを契機とするテロ防止策として、先進国で導入の動きが進んでいる。米国や豪州、ベルギーなどが今年末から年始にかけて導入する予定だ。
特に米国は、ICチップ付き旅券でなければ、査証(ビザ)なしの入国を認めない方針を打ち出しており、こうした米国の入国管理強化策に対応する側面もある。また、国会に提出する旅券法改正案は、旅券への記載方法に「電磁的方法」を追加するなどの内容となる見通しだ。
(2004/12/7/08:25 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20041207i302.htm