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消費税論議および増税・課税強化政策が着々と進められる一方で、日本の未来がどこへ進もうとしているのかが、ますます五里霧中となり、残念ながら「豪華客船・日本丸」はダッチロール状態に入ったようです。
自己責任と市場原理主義を前提とするアメリカ、市民所得(基礎所得)政策を前提としつつ均衡型の民主主義を前提とするヨーロッパ(EU諸国)の間で右往左往する日本政府は、空疎な「愛国心」という言葉を引きずり出し、それを国民へ強制して自らが招いた失政のツケ(大混迷社会の到来)を誤魔化そうとしています。(基礎所得政策を前提とする国の場合は、当然のこととして外見上の税負担率が大きくなるわけで、ヨーロッパ諸国がその事例です)
空疎な「愛国心」を連呼することで、無責任な政治の失敗を棚上げにして、これからの急場を凌ぐために過酷な「大増税の負担に耐えよ!」ということなのでしょうか? これは、どこまでも一般国民を小馬鹿にした、まことに唾棄すべき愚民化政策です。「オレオレ改革!」の次は「アイコクシン、愛国心!」の連呼となるようです。そして、これを批判する者は全て『非国民!』ですか・・・?
このような根本問題(基本的な政治手法の失敗)を監視・批判・追及するのが本来のマスコミの役割であったはずですが、そのマスコミ代表を自認するNHK自身が、多発する不祥事とスキャンダルの火消しに躍起となっている状態です。他社の実情も押して知るべしであり、もはやマスコミ業界もダッチロールです。
『世界リスク社会論』(平凡社、¥1,800-)の著者であるウルリッヒ・ベックUlrich Beck/1944- /現代ドイツを代表する社会学者)は、かつて次ように述べています。日本のような国の現状を予期したようでもあり、このベックの言葉は不気味に聞こえます。
・・・政治家は、計画にも意識にもない道がどこに至るのか誰かに教えられなければならない。しかも、教える人もやはりそれを知らず、興味はほかのもの、つまりそれによって得られるもの(ひたすら目先のソロバン勘定、損得勘定)だけに向いているのである。そこで、政治家は、この見知らぬ地へ向かう「道」を自分で見つけた「道」であるかのような振りをして(小馬鹿にした一般国民を騙しながら)、「進歩信仰」という陳腐な観念に訴えて(カイカク、改革!の連呼で)有権者の興味を引き付けなければならない。・・・[篠原 一著『市民の政治学』(岩波新書)より引用、( )内は鷹眼乃見物が加筆した部分]
<関連URL>
http://www1.odn.ne.jp/rembrandt200306/
http://www.freeml.com/servlet/redir?rd=http%3A%2F%2Fwww.asiapressnetwork.com%2Fetc%2F041201%2F20041201_01.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041204-00000213-yom-soci
http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/tv/news/20041205k0000m040120000c.html