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(回答先: 雷のち晴れ 日露外交七年間の真実 [鈴木宗男事件関連] 投稿者 feel 日時 2004 年 11 月 28 日 10:35:56)
件名:《ESPIO!》 東京大学からの規制
http://www.emaga.com/bn/?2004110090605610009130.xp010617
●(((((((((((((((((((((( ESPIO! ))))))))))))))))))))))●
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■東京大学からの規制 Vol.328 11/28/04
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●HP(登録・解除) http://www.emaga.com/info/xp010617.html
前々号で紹介した対談
http://www.emaga.com/bn/?2004110060522226001329.xp010617
は東大駒場祭の企画として開催されたものである。その概要を掲載
しておく。
http://espio.air-nifty.com/espio/2004/11/post_9.html
対談テーマは「地方政治と『利益誘導』」ということだったが、
鈴木宗男氏は日歯連事件や小泉・プーチン会談について批判し、地
方新党の立ち上げなどにも言及した。
実は事前に主催団体(というよりは東大当局)のほうから「鈴木
氏の弁明の場にはさせない」「(鈴木氏の)事件についてはできる
だけ触れないでもらいたい」「鈴木氏に対する糾弾も擁護も控えて
もらいたい(!)」等々の要請があり、実際、今更、事件のことを
根掘り葉掘りも聞いても仕方がない部分もあったので、以上のとお
りの対談内容となった次第である。
本題に入る前に苦言を呈しておくが、大学が発言を規制している
ような印象を与えるのは好ましくないから、上記の要請があったこ
と自体一切触れないようにという、率直に言って手前勝手な「要請
」すらあった。それでは筆者のみが変な誤解を受けかねないので、
事後に経緯を書かない旨の約束は断じて拒否したのである。
どうして大学がそんなに神経質になっていたかというと、一審で
有罪判決を受けた刑事被告人に、仮にも東大が弁明の場を与えたと
受け取られるのはいかがなものかという“極めて官僚主義的な”懸
念があったからに他ならない。事前告知やマスコミ取材が禁止され
たのはそのためである。
弁明はさせない、事前告知はするな、撮影・録音・メモは不可と
いうのでは、まるで独裁国家の政治裁判のようだと学生にも指摘し
たが、東大はともかく、その方針に唯々諾々と従い、あるいはさし
て疑問に思わず、筆者に無体な要求をする学生のほうに、もっと大
きな衝撃を受けた。社会派のサークルで、学生も普通よりは意識が
高く、行動的なほうだと思うので、大げさかもしれないが、本当に
大変な世の中になっているということを実感する。鈴木氏を呼ぶと
いう発想自体はユニークで、評価できるだけに惜しい。
無罪を主張している人間が命懸けで無罪を訴え、弁明するのはむ
しろ当然のことである。刑が確定したわけでもない。そもそも有罪
が確定したからと言って発言してはならないという道理もない。一
般論として、冤罪事件だったらどうするつもりなのか。東大の人権
感覚を疑ってしまう。鈴木氏の発言を評価、吟味するのは聞き手の
自由であり、責任でもあるから、変に気を回す必要などまったくな
い。
当初、鈴木氏単独の講演を予定していたこの企画は、8月ころか
ら準備が進められていたようであるが、11月5日の有罪判決で事
情が一変(とはいえ公判日程は事前に分かるし、判決も十分予想で
きるから東大の対応も間抜けである)。内部向けのプログラムに鈴
木氏の名前が掲載されてしまった手前、今更取り消すのも変だとい
うことで、対談形式を条件に開催が許可された。急遽筆者に依頼が
あったのはそのためである。
途中、何度か雲行きが怪しくなり、そんな中途半端な態度なら鈴
木氏始め周囲に迷惑がかかるから、企画は中止したほうがいいとも
筆者は進言したのだった。結果的に対談は大成功に終わったが、た
とえば、鈴木氏の名前は今も駒場祭のサイトに掲げられていない。
http://www.a103.net/komabasai/55/visitor/klist.cgi?kind=%b9%d6%b1%e9%b2%f1%a1%a6%c6%a4%cf%c0%b2%f1
というより、一旦掲げられていたものが、わざわざ削除されてい
るのである。
http://www.a103.net/komabasai/55/visitor/kview.cgi?id=459
鈴木氏を呼ぶからには名前を挙げるべきで、名前も挙げられない
のなら最初から呼ぶべきではない。実に無礼なのだ(駒場祭委員会
のミスらしいが、プログラムには「宗雄」と誤植されている)。
上記のとおり1週間の準備期間しかなかったが、鈴木氏本人の著
作、批判本を購入・チェックし、関連記事や入手困難な資料につい
ては国会図書館等を利用し、今月5日の判決文にも目を通した。
いちいち細かいことを言うようだが、これだけでも優に3万円の
経費と、時間と労力がかかっている。支給されたのは交通費500
0円。だからもっと寄越せとケチなことを言ってるのではなく、お
よそ人と話をするときには最低限それぐらいの準備が必要だという
ことを理解していない節が窺える。「調査なくして発言なし」が原
則である。事実さすがは鈴木氏。筆者のことを完全に調べ上げてい
る様子であった。
―グチを書いていたらキリがないので先に話を進めよう。
判決で驚くのは受託収賄に係る「職務権限」に関する項で、「官
製談合」が一般的に存在することを次のとおり認定している点だ(
22ないし23頁)。
本件当時、開建(野田注:北海道開発局開発建設部)が発注する
港湾工事の受注業者の決定は、指名競争入札等の形態を取ってはい
るものの、
・各開建において、港湾工事を統括していた農水・運輸担当の次長
が、毎年1月ころ、各港湾工事ごとに、落札させるべき業者(いわ
ゆる本命業者。以下「本命業者」という。)を記載し、本命業者を
決められない場合には、その欄を空白にした計画書案を作成し、こ
れを開発局港湾部長に提出し、
・同部長において、その案に検討を加えて、本命業者を決定して各
開建の担当次長に返送し、
・これを受けた各担当次長が、地元の建設業界事務局長らに、各工
事の本命業者名を教示し、
・同事務局長らは、本命業者に連絡して本命業者に選ばれた旨告げ
、その後、
・本命業者が他の入札参加業者と入札金額の調整をするなどして、
本命業者が当該工事を落札する
という方法で行われていた。開発局港湾部長の上記システムにおけ
る職務は、法律上の根拠を持たず、むしろ会計法規に反するものと
いえるが、開発局の慣行に基づいた職務であると認められる。
つまり、鈴木氏一人を断罪すれば済むかと言えば、問題はそれほ
ど単純ではないのである。
いわゆる「外務省ルート」、とりわけ対ロ外交を壟断したとの批
判については、鈴木氏の言う北方領土問題の「段階的解決論」(マ
スコミ的には「二島先行返還論」)が、是非はともかくとして少な
くとも一時期、日本政府の外交方針となっていた節が諸資料から窺
える。どうも糞味噌に批判されているきらいがある。
対談中、今後の政治活動について質問した際に、実刑が確定すれ
ば刑を終えてから10年間は被選挙権がなくなる旨指摘したところ
、鈴木氏は「刑を終えるまで。選挙違反ではないので」などと訂正
したが、やはり報道のとおりのようだ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hokkaido/archive/news/2004/11/06/20041106ddlk01040047000c.html
http://www.houko.com/00/01/S25/100.HTM
(第11条、11条の2)
10年の月日は長い。鈴木氏は1948年生まれ。控訴・上告審
の期間、2年間の刑期(ただし一審判決では未決勾留日数220日
が参入される)を合わせると、鈴木氏本人が出馬するのは70歳前
後ということになろう・・・その間、たとえば松山千春氏が立候補
する戦略などもあるのか質問しようと思っていたのだが、以上のよ
うな応答振りで、つい聞きそびれてしまった。
明日発売の「週刊現代」で藤本順一氏
が鈴木氏にインタビューした内容が、なんと4ページにわたって掲
載されるという。しかし、キャバレーでのホステスとの会話を交え
た庶民的な説明や、対ロ・対中政策に関する部分はカットされてい
るらしい。当該部分についてはESPIO!を参照されたい。
<参考>
・『財界さっぽろ』
次の資料は『財界さっぽろ』という地元誌の2001年6月号に
掲載された記事の一部である。
http://homepage3.nifty.com/argus/zaisatsu.jpg
同年4月の自民党総裁選直後の解説で、今あらためて読むと、結
構深いことが書いてある。鈴木氏は当時野中氏を推していたわけだ
が、橋本氏に候補を一本化し、結果は惨敗に終わった。小泉政権が
成立、田中元外相が起用され、例のNGO参加拒否問題を皮切りに
、鈴木氏が失脚したという流れになっている。そういう事情もあっ
て、鈴木氏は橋本氏に対して複雑な感情を抱いているのかもしれな
い(あくまで筆者の勝手な印象ではあるが)。
・「赤坂夜塾」
鈴木氏は最近、「赤坂夜塾」
http://www012.upp.so-net.ne.jp/uragane/photo.index2.htm
でも講演していたらしい。マスコミ対応を見直しているようだ。
・『雷のち晴れ』
控え室で鈴木氏から勧められたのがこの一冊。
http://espio.air-nifty.com/espio/2004/11/post_8.html
鈴木氏は駐日ロシア大使館における同書出版記念パーティーの日
程なども把握している様子であった。
・『戦後政治の崩壊』
お勧めの一冊。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004308933/250-5569912-7607449
山口二郎氏
は鈴木氏ないしその政治手法を先鋭に批判する学者の一人である。
「エコノミスト」(2002年7月30日号「鈴木宗男問題は戦
後政治の欠陥の象徴」)や『代議士とカネ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022597259/250-5569912-7607449
における論考が参考になった。
・サークル顧問
実は、事実上の主催団体の顧問を務めるのが、内山融・東大助教
授である。
http://members.jcom.home.ne.jp/y-uchi/
http://www.adm.u-tokyo.ac.jp/IRS/IntroPage_J/intro72237965_j.html
「自民党政治の思想−『利益の政治』と『理念の政治』」(『大
航海』2001年10月号)や中国新聞記事(2001年10月3
1日付朝刊)等に目を通した。
前掲『代議士とカネ』の執筆陣にも名を連ねている。
内山氏は旧通産省出身で、「現代日本政治経済」「政策過程」が
研究テーマ。おそらく内山氏御本人が鈴木氏と対談されたほうが、
駒場祭に相応しい内容になっていたと思うのだが・・・どういうわ
けか筆者ということに落ち着いたのである。
<付記>常岡浩介氏近況
http://www.higashi-nagasaki.com/g_c/G60-03.html
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