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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20041126i402.htm
【ワシントン=笹沢教一】マンモスなどの大型哺乳(ほにゅう)類が氷期の終わりに絶滅したのは、ヒトが乱獲したためではなく、寒冷化などによる環境変化の可能性が高いことが、英オックスフォード大など米英露カナダの国際共同チームによる遺伝子(DNA)分析でわかった。
26日付の米科学誌サイエンスに掲載される。
研究チームは、北米やシベリア、中国などで発見された約6万年前から現在までの絶滅種を含む大型哺乳類バイソンの骨片試料352個から、細胞内の小器官ミトコンドリア由来のDNAを抽出。時代とともにDNAが変化する様子から、いつ、どのような系統が絶滅したかを調べた。
その結果、アラスカ、カナダなどに広く生息していたバイソンは、約3万7000年前をピークに激減し始めたことが判明。北米に多数のヒトが流入した時期の定説より2万年以上も前で、このころから寒冷化が厳しくなった氷期の環境変化が原因と推定している。
この変化は、マンモスなどほかの大型哺乳類にも打撃を与え、これを捕食するカリフォルニアライオンなどの大型のネコ科動物についても絶滅を促したとみられている。
北米地域は約2万―1万2000年前に寒冷化のピークを迎え、カナダのあたりを東西2つの巨大な氷床が覆った。
マンモスやジャイアントバイソンなどは1万―1万数千年前(更新世末期)までに絶滅し、「マンモスハンター」の異名を持つアジアなどの現代人(現代型新人)が乱獲したとの説も有力視されていた。
◆氷期=地球は約200万年前から寒冷化し、大陸に氷河が存在する氷河時代が現在まで続いている。氷河時代は、氷河が広く大陸を覆う「氷期」と、比較的温暖な「間氷期」を繰り返す。現在は約1万2000年前から始まった間氷期。氷期には、南極の気温が現在より約8度低かったとされる。
(2004/11/26/04:03 読売新聞 無断転載禁止)