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売買春厳罰化で閑散 ソウルの風俗街
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20041124/mng_____kok_____005.shtml
韓国で、性売買関連2法が施行されて約2カ月−。訪れたソウルの代表的な風俗街は、すっかり客足が途絶えていた。ここで売春を生業としている女性の1人は、仲間が日本など海外へ“出稼ぎ”に向かったと打ち明けた。 (ソウル・篠ケ瀬祐司)
地下鉄乗り換え客などでにぎわうソウル市東部の国鉄・清涼里駅。「588(オーパルパル)」と呼ばれる代表的な風俗街は、同駅前から徒歩五分ほどの近距離にある。ピンクや紫色の電灯に照らし出されたショーウインドー風の「置き屋」が百二十軒余り、路地の両側にびっしりと並ぶ。
だが、行き来するのは店の関係者や出前の飲食店従業員、警察官ら。明かりはついているが、女性の姿が見えない「開店休業」の店ばかり。「未明まで客が行き交い、女性が熱心に客引きをしたかつての光景がうそのよう」(地域住民)だ。
「最近の収入? ゼロ。私は(売春で)祖母、父、兄の生計を支えているのに、収入ゼロなのよ」。「588」一角にある業界団体の事務所で、Aさん(24)は腹立たしそうにまくし立てた。
「強制される売春の取り締まりはいいと思う。だけど、自分の意思で仕事をしている私は別にしてほしい」。Aさんは“自主的”な売春行為を処罰対象から外すべきだと訴える。
韓国政府は、買売春を厳しく取り締まる一方で、一カ月三十七万ウォン(約三万七千円)の緊急生活費や職業訓練費の支給、創業のための資金貸し付けを始めた。
しかし、「支給額が低い。また(一定期間借金が返せない)信用不良者と認定されたら、資金貸し付けの対象外になる。私を含め、ここの女性の九割が信用不良者なのに」と、Aさんの不満は収まらない。
帽子を目深にかぶったB(33)さんは「三年間、法の施行を猶予してほしい」と言う。「その間に各自が自立計画を進める。政府も再教育プログラムを充実してほしい」
こうした声を国会や政府に届けようと、「588」の女性十五人が十一月一日から、国会議事堂正門近くの路上で、無期限の断食闘争を始めた。
これに対し、女性省の担当者は「売春街では大部分が強制的に働かされている。猶予期間を与えれば、雇い主が喜ぶだけだ」と、法改正や施行猶予に応じる気配はない。
断食闘争についても「雇い主が介入している」(別の同省担当者)として、話し合いを拒否。ソウル市警の捜査当局者も「法に従って取り締まりを進めるだけだ」と、手を緩めない。
「588」の女性にとって、厳しい状況が続く。「男性の自宅などに“出張”する店に移った友人もいる。日本やオーストラリアなど海外にも多く出ていった」。Bさんは、仲間たちが半ば公然の存在だった「588」から、より危険な出張型や海外売春にまで身を投じつつあることに、表情を曇らせた。