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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu77.htm
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「長嶋ジャパン」惨敗に反応しないメディアは
日本は「将軍様の国」を笑えぬ情報統制国家だ
2004年8月31日 火曜日
◆「長嶋ジャパン」惨敗に反応しない球界とメディア 成田 好三
http://www.yorozubp.com/0408/040830.htm
長嶋茂雄氏不在の「長嶋ジャパン」こと、野球の日本代表がアテネ五輪で惨敗した。決勝でキューバと戦う以前に準決勝で豪州に敗れ、銅メダルに終わった。
野球の日本代表は、野球大国・キューバを破っての優勝、金メダル獲得だけを「目標」に設定されたプロ集団である。銅メダルに終わった結果は、惨敗と評価せざるを得ない。
プロ野球12球団のスター選手を集めた、いわば野球版「ドリームチーム」が、米国のマイナーリーグ組を中心に編成された豪州に、予選リーグ、決勝トーナメントとも敗れたことは、プロ野球界にとって大失態と言える。
球団合併に伴う1リーグ化の是非をめぐって球界が混乱する中で、リーグ公式戦の最中に各球団の主力選手をアテネに送り込み、金メダルを獲得することで野球人気の回復を図ろうとした作戦は、完全に裏目にでた。
それにしても球界は相変わらずの無責任体制のままである。報知新聞によれば、五輪野球の開催期間中、球界の幹部は誰一人として視察にも来なかったという。
他の競技団体であれば、五輪など大きな国際大会で、事前に想定した目標が達成されなかった場合は、その責任を問い、敗因分析を行うのが当然である。責任の所在を明確にし、敗因を明らかにしなければ、次の目標を設定できないからである。
このことはスポーツに限ったことではない。政治や経済の分野でも同じことが言える。
しかし、球界からは今回の大失態の責任を問う声も、敗因を分析する動きもない。彼らは当事者能力を失った烏合の衆のようだ。球界再編、1リーグ化に関する混乱に右往左往しているだけである。
アテネに大量の取材陣を送り込み、金メダル確実とはやし立てて、自らの紙面や放送枠で五輪野球を大きく取り上げてきた新聞、テレビなどの主要メディアの対応もひどいものがある。
アテネの敗因分析をしないどころか、日本代表を「準決勝の敗戦にめげず、よくぞ銅メダルを取った」などと称賛するメディアまで現れる始末である。
日本のスポーツメディアは、よほどのお調子者かお馬鹿さんである。彼らは、アテネでの大失態の責任を問おうともしない。まっとうな敗因分析をしようともしない。これまで通り、球界のご機嫌を取っていれば、視聴率は稼げるし、新聞も売れると考えているようである。
もうそんな時代ではないことは、視聴者や読者の方がよく知っている。球界再編をめぐる混乱の過程で、球団やその親会社の経営に関する考え方が何ともいい加減で、時代遅れのものであることが明らかになってしまったからである。
メディアにしても、政治などの分野と同様に、読者や視聴者が最も知りたい重要情報は、「知っていても書かない」業界であることを自ら露呈してしまったからである。
メディアは、多くの球団で経営が不健全で前近代的なものであることを前々から知っていた。ドラフトをめぐって巨額の「裏金」が存在することも、よく承知していた。それでも彼らはなにも書かなかった。メディアは読者や視聴者の側ではなく、当事者(球界)の側についていたからである。(2004年8月30日記)
◆「将軍さまの国」を笑えぬ長嶋ジャパン 高田士郎
http://www.janjan.jp/culture/0408/0408268401/1.php
私にはどうしてもわからない。なぜ、“長嶋ジャパン”なのか。ミスターは健康を損ねて日本にいた。アテネには行けなかった。なのに「監督」だという。現場で直接指揮をとらずに、遠く日本から指示を出すスポーツの監督なんてあるのか。不思議な話だ。しかもマスコミがこぞって“長嶋ジャパン”“長嶋ジャパン”と書きたてたのはもっと不思議な話だ。
歯車はどこから狂ったか
アテネオリンピックの野球競技は25日の決勝、3位決定戦ですべての日程を終えた。プロ野球のスター選手を揃えて金メダルを狙った日本は不本意な銅。「長嶋監督」に代わって指揮を執った中畑清ヘッドコーチは「すべては私の責任です」などと言っているが、ミスターを監督だと本当に思っているなら、これもおかしな話だ。
たかが野球と侮ることはできない。多くのファンがいる。国民に与える影響は少なくない。子どもたちの教育にも関わる。どこから歯車が狂ったのか、しっかり検証しておく必要がある。
一貫して「病状は快方へ」の情報
「金メダル宣言」をしていた長嶋茂雄監督が不運にも脳梗塞で倒れたのは3月初めだった。「不世出の選手」といわれ、「健康」の代名詞みたいな人が突然倒れたのだから、その衝撃は野球界だけに留まらなかった。多くの人が回復を期待するなかで、長男一茂氏らから発せられる病状は一貫して「快方に向かっている」という人々の安心を誘うものであった。
日を追って「毎日リハビリに励んでいる」「急速に回復をしている」「言葉も障害があるようには感じない」といった一茂情報がマスコミ報道を通じてもたらさせた。「長嶋監督はアテネに強い意欲をもっている」とも伝えられた。コミッショナーや日本代表編成委員会の幹部たちからも「プロの一流選手をまとめられるのは長嶋さんだけ」と、「長嶋監督」が揺るぎないことが強調され続けた。
初めからあったアテネ断念構想
日本代表編成委員会の長船騏郎委員長が「長嶋監督のアテネ行き断念」を発表したのは、オリンピック開会を翌週に控えた8月2日であった。「アテネまでの長時間の飛行機移動や現地の猛暑などを考慮した」というのがその理由だった。ただ、登録は「長嶋監督」のまま、現地の指揮は中畑ヘッドコーチらコーチ陣がとるとの説明であった。
じつは、この構想ーー「長嶋監督」の名前だけは残してアテネ行きは断念、現地での指揮はコーチ陣がとるーーは、ミスターが倒れた直後からささやかれていた。あるプロ野球関係者の話によると、医師の診断は当初から「症状は軽くない」と悲観的で、アテネ行きを困難視する見方が有力だった。
“長嶋ジャパン”に固執したスポンサー
それがなぜ、開会直前まで「長嶋監督はアテネで指揮をとる」という誤った情報が振り撒かれ続けたのだろうか。同じプロ野球関係者は「スポンサーの意向が“長嶋ジャパン”に固執した」という。とくにミスターが倒れた直後に、一部マスコミが星野仙一氏(前阪神監督)への監督交代説を流したことが、スポンサーの意向を汲んで“長嶋ジャパン”に奔走する日本代表編成委員会やコミッショナー事務局を刺激した。監督交代説の浮上を何としても封じ込めるためにとられたのが、「長嶋監督は快方へ向かっている」という一連の情報戦だったというのだ。
そういわれてみると、よくわかる。いつになっても姿を見せないミスターへの不安をかき消すように、折々に快方情報が流れ出た。「7月に予定されるキューバとの壮行試合の観戦を目標にリハビリに励んでいる」(5月28日、中畑ヘッドコーチ)、「(マヒの残る右手を釣ってでも)ユニホームを着てアテネに行く青写真を強く持っている」(6月4日、一茂氏)と、ミスターの回復が近いことを印象づけた。
ほころびだした復帰シナリオ
ところが、日が迫るにつれて、こうした復帰シナリオにも、ほころびが見えはじめた。代表選手の発表(6月25日)の席にもミスターの姿はなかった。その代わりに「私とコーチが幾度もミーティングを重ねて決定した」と監督業務を正常に遂行していることを示めそうとする談話が発表された。壮行試合(7月14日)観戦の約束も反故にされた。これまたTV観戦の印象を伝える談話だけが発表された。一茂氏は「医師からせっかくよくなってきているので無理はできないといわれた」と説明し、アテネ行きについては「ぎりぎりまで決断しないと思う」と語った。
要は、アテネ行き断念の決定をぎりぎりまで引き延ばすことによって、監督交代説の浮上を抑えようとの策だったのだ。
「長嶋監督」の名前をアテネオリンピックの選手名簿に登録することは認められなかった。日本の野球チームの監督には中畑清氏が登録された。それでも日本代表編成委員会は「長嶋監督」を押し通した。日本代表チームのベンチには、ミスターが現役時代につけた背番号「3」のユニホームと不自由な手で「3」と書き込んだ日の丸が飾られた。選手はそれを拝みながら試合に臨んだ。
スポーツ精神に反する神格化
日本代表チームの宿舎には試合が終わる度に「長嶋監督」の「コメント」と称する文章が一茂氏を通じファクスで届いた。それがマスコミに公表された。毎回、TVで観戦した試合の感想が数行綴られているが、率直に言ってミスターのコメントという感じがしない。やはり、ミスターのコメントは、あの高音の音声がないと面白くない。電話を録音するとか、ビデオメールにでもすればよかったのにと残念に思うが、それはやはり無理だったのだろう。
スポーツにけがや病気による欠場は避けられない。いくら最強メンバーで試合に臨みたいと望んでも、出場できない者は諦める以外にない。残りのメンバーで最善を尽くすのがスポーツだ。今度の野球日本代表チームが出場しないミスターをあくまで「監督」と称し、神格化するような扱いをしたことは明らかにスポーツ精神に反する。
新聞はなぜ書けないのか
ミスターが倒れた直後とはいわなくとも、適当な時期に、医師の判断を尊重して、潔く監督交代を決断することはできたはずだ。スポーツマンなら、そう考えるの普通だ。ミスターも、正確な情報といつもの判断力があれば、そう考えたに違いない。健康よりお金優先はよくない。スポンサーの意向を体して病のミスターを神さまに祭り上げた日本代表編成委員会の態度は、逆に、栄光に満ちたミスターの晩節を汚す結果を招いた。偽装工作の役者にされた一茂氏や中畑ヘッドコーチも気の毒だ。ファンや国民も面白くはない。
それにしても、こんな国民を欺くお芝居をマスコミが知らないわけはない。なぜ、書かなかったのか。編集より広告(スポンサー)優先の風潮はここまできたのかと驚きを禁じ得ない。ウソと知りながら「わが軍勝てり」の大本営発表を書き続けた戦時中の新聞に似てはいないか。私はそこが気になる。こんなことをしていると、「将軍さまの国」が笑えなくなる。
(私のコメント)
8月25日にも長嶋ジャパンの問題について欠きましたが、大きなスポーツ大会ではその国が持つ問題点や欠陥に気付かせるいいチャンスだ。ソルトレーク五輪のアメリカや2002年のW杯の韓国や今年のアジア杯の中国など、生中継で世界に放送されるだけに報道機関の編集行為も受けにくく、生のその国の情報が放送される数少ない例でもある。
相変わらず日本のメディアは日本のメダルラッシュを報道し続けていますが、長嶋ジャパンが金メダルを取れなかった問題はどこかに消えてしまったようだ。日本のプロ野球報道を見ていると、戦前の新聞を見ているようで見出しばかりが躍って中味のない記事ばかりで紙面は埋め尽くされている。夕刊紙などでは長嶋ジャパンの問題を取り扱った記事もありましたが大手メディアではない。
私自身は長嶋ジャパンの問題よりも、このような見えない報道管制が普通のように引かれている事を問題にしたい。このような事はスポーツ報道よりも政治や経済の報道のほうがより巧妙な報道管制が引かれていると見たほうがいいだろう。たまたまアテネ五輪で長嶋ジャパンが、日本の情報統制の一端を見せただけなのだ。
長嶋監督が必死にリハビリに励み、息子の一茂は順調な回復をしているとのコメントを繰り返している。しかしながら長嶋茂雄監督の声や写真は一切公開されず、それが長嶋氏がまだ順調に回復しているとは言えない状況を物語っている。それにもかかわらずアテネ五輪の日本野球チーム監督は代わることはなかった。
そのようなことは小渕総理大臣が倒れた時にも行われ、青木参議院幹事長に「後を頼む」と言ったとまことしやかに伝えられたが、病状からしてそのようなことはありえないと言う意見もあり、日本のマスコミは権力者の健康問題はまともに報道しようとしない。まるで北朝鮮の金正日がしばらく姿を見せないと重病説が流れるのと同じで、日本は「将軍様の国」を笑えぬほど日本のメディアはひどい状態なのだ。
大手のテレビや新聞はスポンサーや広告代理店の意向が絶対だから、彼らの指示に従って報道しているだけであり、本当に信用できる報道は広告を載せない雑誌などや、ネットなどの中から探し出さないと無理なのだ。長嶋ジャパンの問題はスポーツの話題だから比較的多くの人がネットでは問題を指摘している。しかしこれが政治や経済の話になると専門的な知識が必要だから、ネットの中を探してもなかなか真実をついた記事が見つからない。
「2ちゃんねる」や「阿修羅」などの掲示板やBBSはニュース記事のコピペばかりで、独自の分析記事を書ける人がほとんどいないのはなぜか。アメリカなどでは数万もの政治や経済の論評サイトがあるそうですが、日本でそのようなサイトは一桁も二桁も少ないのはなぜか。これでは日米のプロパガンダ合戦をしても負けてしまう。量的には敵わなくとも質的には対抗できるようなサイトを作り出さないといけないだろう。
長嶋ジャパンについては夕刊紙の記事が僅かに扱っていますが、次のように報道している。
◆ミスターの病状隠し?たった19分帰国会見裏事情 夕刊フジ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040828-00000021-ykf-spo
続いて大野、高木両コーチ、さらに24人の選手全員が一言ずつ感想を話すと、そこで終了。30分間の予定を無視して、たったの19分で打ち切られてしまったのだ。
前日の26日、同じ会場で午後4時半から会見を開いた金メダルの体操・男子代表は、全体の取材が終了すると、6人の選手全員が個別の取材に応じ、会見は約2時間にも及んだ。会見の長さはメダルの重さに比例する−と思われても仕方あるまい。
こんな短さでは、女子マラソン金メダルの野口のような「マグロの刺し身が食べたい」といった名セリフも生まれない。それどころか、どの選手も金太郎アメのように「このチームでプレーできたことを誇りに思う」と繰り返す、感動の押し売りに終始したのだ。
仮にもプロの選手。応援してくれたファンに対して、もう少し誠意ある説明があってもよさそうなものだが、実は、このクイック会見にはウラがある。この日、療養中の長嶋監督が同ホテルを電撃訪問。選手たちを握手で励ました。その選手たちが個別質問に応じれば、長嶋監督の詳しい容体が明らかになってしまう。そこでサッサと会見を打ち切った、というワケだ。
会見時間の短さもあったが、「ミスター来る!」の衝撃情報に敗因の検証などどこへやら。「来るのは知らなかった」(中畑ヘッド)とはいえ、長嶋監督の存在が責任逃れの“隠れみの”になってしまったようだ。
(夕刊フジ) - 8月28日13時2分更新
(私のコメント)
これと同じようなことは、大東亜戦争の反省が天皇の存在の為にうやむやにされて、いまだに日本では十分な反省と検証が為されていない。戦争責任の問題を追及しようとすれば、どうしても天皇の責任問題を避けて通る事が出来ない。だから学会も手出しが出来ず軍部に全責任を負わせている。アテネの五輪の野球も「長嶋という天皇的存在」の為に、十分な反省論議が出来ない。はたしてそんな体質で日本はいいのだろうか。昭和天皇も戦後が終わった時点で何らかの大東亜戦争の意思表明をすべきであったろう。日本では何かと都合の悪い事が起きてしまうとマスコミに緘口令が引かれて、無反省な体質が出来てしまうのだ。