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【ワシントン=永田和男】チェイニー米副大統領は24日、米国内で論議を呼ぶ同性結婚問題に関し、「結婚とは何かという基本的な決定は伝統的に州が行ってきた」と述べ、同性結婚を禁止するため合衆国憲法の修正を目指すブッシュ大統領とは異なる見解を示した。
アイオワ州での遊説で聴衆の質問に答えた。
副大統領は、同性愛者であることを公言した娘のメアリーさんに触れ、「誰とどのような関係を持つことも自由であるべきだ」と語り、同性結婚自体には寛容な考えを示した。さらに「私は4年前(の選挙時に)この問題は州が決めるべきことだと表明した」と述べ、合衆国憲法の修正は必要ないと今も考えていることを認めた。
副大統領が公の場で大統領と異なる見解を述べるのは異例だが、チェイニー氏は「政権の基本方針を決めるのは大統領だ」とも述べた。会場には副大統領の選対幹部を務めるメアリーさんの姿もあり、強面の印象が強いチェイニー氏が父親としての素顔をのぞかせる珍しい場面ともなった。
(2004/8/26/01:45 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040825id21.htm