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与党の過去史真相究明を“政略”であると批判してきたハンナラ党の朴槿恵(パク・クンへ)代表が、「話がここまで来たのであれば、これを機に、過去史をすべて再検討してみよう」という受け入れの姿勢を見せた。
朴槿恵代表は与党が主張してきた親日と過去の政権の人権侵害のことだけではなく、「為政者らがどのような政治をしたため日本に国を奪われたのか、4・19学生革命(1960年、李承晩(イ・スンマン)政権下の大統領選挙の不正に抗議し、李政権を退陣に追い込んだ学生運動)の原因となった不正と腐敗、無能は何のためなのか、韓国戦争では誰が侵略を阻止し、その時の蛮行により誰が被害を受けたのか、5・16クーデター(1961年の朴正熙(パク・チョンヒ)陸軍将校らによる軍事クーデター)以降の産業化の功労と過失と共に、共産主義と自由民主主義の対立時期に誰が国家安保を守り、誰が国家安保を脅かしたのかを公正に検討してみよう」と主張した。
与党は歴代の右派政権の弱点を明るみにしようということで、野党は執権勢力の基盤である左派らの罪状を共に明るみにしようということだ。結局、大韓民国の大統領が率いる執権勢力と野党が、国会議事堂で朝鮮時代末期以降の祖先たちのあらゆる恥部、暗い過去を集大成する「羞恥の歴史」をまとめ、世界に告白するという前代未聞の事態が繰り広げられようとしているのだ。
国全体が他人の系譜を覗き見、自分の系譜を点検するため、古文書の山を探り、時にはこの国を植民地化していた日本の国会議事堂の書庫まで出向いて日本植民地時代の憲兵名簿と巡査の名簿を手にし、韓国戦争の附逆者(国家に反逆することに加担した人)裁判記録を再読するという、この時代錯誤この上ない国家破壊行為は、与党が反対勢力の弱点を明るみにし、政治的に得を得ようという単純な意図として過去史を取り上げた際、既に予告されていたことだ。
この国の4800万人の国民は、大韓民国の国会で「この人の祖先は国を失った時に日本側につき、あの人の祖先は日本の植民地下で憲兵巡査長として、朝鮮人の徴用と供出に率先した。あの人の叔父は光復(日本の植民地支配から解放された日)以降、南朝鮮労働党に入り、誰々の首を斧で切って殺した」といった恐ろしく鳥肌の立つような話を公営放送で、生中継を聞くように耳にすることになるだろう。
父親が息子にも打ち明けることのできなかった、また、その息子が父親になっても自分の息子にすべてを話すことのできない亡国の家族史、植民地の家族史、附逆の家族史は、大韓民国政府が大量の国民の税金を使って進める「民族精気を立て直す国家事業」として、まだ何も知らないその孫たちの目と耳に注ぎ込まれることになるだろう。
「祖先を隠し」「祖先を恥じ」「祖先を恨む」大韓民国の国家プロジェクトが繰り広げられるだろう。世界の国らしい国が21世紀の生存競争のために1分1秒と時間を惜しみ、少しでも多くの努力を注いで弱肉強食の時代に備えている間、この地の4800万の国民は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の指揮のもと、他人の祖先の墓を掘り起こす事業を進めているのだ。
日本による植民地統治下において外国に亡命せずこの地で暮らしながら日帝の激しい弾圧を全力で克服し、解放後には左右の流血を伴う衝突と韓国戦争を経験しながら韓国のどの家庭も傷のないところはないと言っても過言ではない。父子間に、兄弟間に、親戚間に「抗日と親日」「親共と反共」が混在してきたのであり、数百万の小説を書けるくらい気が遠くなるような無数の素材がどの家庭にもある。
今日の大韓民国は私たちの祖先がそうした悲しみと痛みを胸にしまい込み、これ以上他人の圧政下で生きることはよそう、私たちも他人がうらやむように生きてみようと気を引き締め閉じていた目を見開き臥薪嘗胆の思いで積み立ててきた記念塔だ。その涙に濡れた記念塔をこの国の大統領とその追従者たち、そして政略に政略で対抗しようという野党がともに打ち壊そうと乗り出しているのである。
先進国の隊列に約10年ほど入った後、再び滑り落ち、再度入り込んだと思いきやまた落ちることを繰り返している今、そしてアジアが米国、中国、日本の力関係により再編され、その中で力のない国の運命がどう裁断されるかわからない状況で、この国の大統領と政権与党、さらに今や野党までが挙って国家的自害行為に乗り出しているのである。
野党代表の父を「独裁」「親日」と言って非難していた政権与党の議長は自身の実父の経歴を隠して嘘を付き全国を回り歴史立て直しキャンペーンを行おうとする矢先、その実父が日帝時代に日本軍憲兵として独立運動家を拷問していたという証言が出るや辞任してしまった。今、この国の与野党の政治家の相当数は自身さえ知らなかった家族史が明るみになり政治生命が途絶え、家族が辱めを受けるのではないか戦々恐々としている。
しかし、いずれにせよ現在、政権勢力であれ386世代であれ、その誰もが自分も知らなかった祖父や父の姿が明らかにされることを自分の目で見守ることになる。
この民族全体の加害者だった隣国の日本が、被害者たちが国権を失ってから100年後に起こしているこの一連の騒動を見守りながら私たちをどのような目で眺め、私たちをどう評価しているかに思いを巡らし冷や汗をかかない韓国民−政権勢力の一部を除く−がどこにいようか。
【特集】「過去史真相究明」論議:http://japanese.chosun.com/site/data/category/past/past-0.html
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/08/19/20040819000104.html