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21世紀からの軍事植民地日本の国民統合共同主観は「家族」である。
20世紀の共同主観は「組織」であった。
アテネオリンピックでも、組織(チーム)戦よりも個人格闘競争戦の選手が
メダルを獲得している。
女子柔道の阿武選手が優勝。アーチェリー山本選手銀メダル。
国民統合幻想を形成する大本営電通のメディア戦略は
「メダルを獲得した個人選手を支えた感動の家族物語」を日本市場において大展開。
当然日本柔道界の王者である井上選手の家族をめぐる草稿・番組を用意していたが
頓挫してしまった。
日本メディアと日本柔道連盟に衝撃が走る。
女子柔道阿武選手にすべての期待がかかる。
この日、日本市場は予定調和として井上選手の優勝を信じて
勝ち馬に乗ろうとしていた。
「勝ち馬」に乗る、これが市場の本能であろう。
メディアが「勝ち馬」を煽り、市場がこれに乗る。
これは横須賀・結城純一郎が総理大臣になったときにも現出していた。
井上選手の物語が頓挫した後、日本市場の重圧が阿武選手にかかる。
観客席で怒鳴り声あげる日本柔道連盟ヘッドコーチと日本市場から応援にきた観客たち。
阿武選手の表情は厳しかった。厳しい試合が続く。
決勝戦に出場できるかどうかをめぐるフランス選手との試合は延長戦となった。
ヨーロピアンから観客から阿武選手へのブーイング。
おらはかつての陸上マラソン、自衛隊の円谷選手を思い出す。
阿武選手は執念でフランス選手に勝った。
決勝戦は中国選手。最終に背負い投げ一本が決まった。
それは同時に警視庁と日本柔道連盟また日本市場からの重圧を投げ飛ばしたのだと
おらは感じた。
執念の身体であり、身体の世界観である。身体とはまた組織でもあるのだ。
インタヴューに答える阿武選手は冷静の言葉であった。
アテネオリンピックに集約する日本市場の物語。
軍事植民地において「家族」という最後に残された共同幻想と共同主観がメインテーマを演奏する。
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「信じられない」柔道界に衝撃=井上敗退、異常な重圧が影響か〔五輪・柔道〕
http://athens.yahoo.co.jp/hl?c=athens&d=20040819&a=20040819-00020339-jij-spo
まさかの井上康生敗退。現地入りしていた柔道関係者には、衝撃とともに信じられないとの言葉が並んだ。日本選手団の主将で、世界選手権3連覇中の不動のエース。日本柔道陣は5日目まで金メダル5個と絶好調で、五輪連覇を狙う“真打ち”には、周囲からも金メダル間違いなしの期待が膨らんでいた。
柔道の上村春樹チームリーダー(1976年モントリオール五輪無差別級金メダリスト)は、「1回戦から集中力が全くなかった。みんなが期待すると、気付かないうちにプレッシャーを受けるもの。重圧には強い選手だとみんなが思っていたが、本当に五輪は何が起こるか分からない」と驚きを隠せなかった。
1988年ソウル五輪の95キロ超級で、日本柔道金メダルなしの危機を土壇場で救い、五輪連覇を成し遂げた斉藤仁男子監督は「おれもソウル五輪では主将だったし、康生の重圧は分かる」と井上の置かれた特異な立場に理解を示し、「これが五輪かと思う。心のコントロールがうまくできていなかった」。前日、井上と練習を一緒にした選手は同監督に「(康生は)異常なぐらい緊張してますよ」と報告したという。
観戦した井上の母校の恩師、東海大の中西英敏監督は「先にポイントを取られて、知らず知らずのうちに焦ってしまったのだろう。康生も人間ということ」と教え子を気遣っていた。(アテネ時事)
[ 8月19日 23時16分 更新 ]