現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ36 > 687.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
おらが注目したのはギリシア文明衰退期の被服デザインである。
なんともいえない不思議に満ちていた。
開幕祭典のダンサー、その足の1歩と手のひとふりに
おらは身体の世界観を感じる。
身体の世界観とは
身体とおのれが同伴として付き合ってきた
場所・時間・空間である。
ここにおいて人は
おのれと出会い、母と出会い、父と出会い
兄弟・姉妹と出会い、親類一族と出会い、縁者と出会う。
そして近所という共同体の同時代人間と出会う。
おのれが成長するに、出会いの場所・時間・空間は
範囲を拡張していく。
やがて他者としての恋人に出会う。
その他者とは、おのれと全く異相の身体世界観を
教えてくれる者である。
世界祭典のダンサーのひとあし、ひとてふりは
観客が投影する世界情報空間にふれながら
おのれの身体身振りを世界情報空間に振動させていく。
その身体とはイメージという潮が注入された器となる。
ゆえにダンサーは、あらかじめ彫刻となって出現したのである。
ダンサー・舞踏手とは
表現のひとあしひとふりへ踏み出すとき
世界情報空間へおのれをさらす覚悟の総量にふるえる。
しかし、世界祭典において身体幻想は現出したのだ。
イメージの潮とは海のように
地球と月そして太陽、舞踏者と観客の引力関係にある。
上空に舞う巨大オブシュと舞踏者
おらは舞台裏方の仕事が見事であったと感銘する。