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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040810-00000013-nnp-kyu
福岡県久留米市教委は九日、同市国分町の正福寺遺跡で、柄の付いた石斧(せきふ)が見つかった、と発表した。石斧は四千―三千五百年前(縄文時代後期の前半)のもので、柄付きの石斧としては国内最古。
市教委によると、石斧は長さ六十二センチで、柄の直径三センチ。手が抜けないように柄の端は丸く膨らみ、柄の一部にはひも状の植物も巻かれていた。刃にあたる石は、柄の膨らんだ部分に穴を開けてはめ込まれており、外に出ている部分は長さ五センチ、幅六センチ。刃こぼれしている。発見された穴から加工途中の木材が出土していることなどから、伐採用に使われていたとみられる。水に漬けてあり、木の部分を膨張させ、刃を抜けにくくしていたらしい。
今回見つかった石斧は、柄がまっすぐで、柄に穴を開けて石をはめ込んだ「直柄(なおえ)」。これまで柄の部分は、佐賀県などで縄文時代晩期のものが見つかった例がある。柄が付いた状態では弥生時代の遺跡で発見されているが、縄文時代では初めて。
普及時期で貴重な発見
東京都立大の山田昌久助教授(考古学)の話
直柄斧の製造には高度な技術を要するため、縄文晩期から弥生にかけて普及したと考えられていたが、今回の出土ですでに縄文後期にあったことが分かった。石斧が穴に保管されていたことも珍しく、当時から道具の保管に気をつけていたことがうかがわれ、極めて貴重な発見だ。(西日本新聞)
[8月10日2時26分更新]