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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040729-00000116-yom-int
【ロンドン支局】英王立協会は29日、DNAの二重らせん構造を発見し、現在の分子生物学隆盛の基礎を築いたフランシス・クリック氏(米ソーク研究所名誉所長)が、米カリフォルニア州サンディエゴで死去したと発表した。
AP通信によると死去したのは28日。88歳だった。ガンで闘病中だった。
クリック氏が1953年、ジェームズ・ワトソン博士とともに発見したDNAの構造は、20世紀最大の科学的発見の1つと言われ、科学者だけでなく人々の生命観にも影響を与えた。
クリック氏は1916年、英国生まれ。第二次世界大戦中は、英海軍で機雷の研究に従事。終戦後、生物学に転向した。51年に英ケンブリッジ大でワトソン博士と出会った。
20世紀初頭、遺伝学が急速に発展し、遺伝子の正体が細胞内の染色体にあるDNAという物質らしいとわかっていた。クリック、ワトソン両氏は、DNAの分子構造の研究を開始。53年に長い鎖のような分子をより合せた二重らせん構造にたどりついた。
この業績で1962年、2人はノーベル生理学・医学賞を受賞。クリック氏は、77年に米サンディエゴのソーク研究所に移籍してからは、脳科学の研究に専念。人間の意識や心の動きなどの科学的な解明に取り組んでいた。
クリック氏と共にDNAの二重らせん構造を発見したジェームズ・ワトソン博士(76)は29日、英BBCテレビに対し、「彼のすばらしい知性は忘れられない。彼は私に家族の一員のように接してくれた。ケンブリッジの小さな研究所で過ごした2年間は、真に特別な経験だった」と話した。(読売新聞)
[7月30日1時29分更新]