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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu75.htm
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ユダヤ人と同じ間違いを今のクリスチャンは犯している
アメリカという好戦的な国家には敗戦のトラウマが必要
2004年7月28日 水曜日
◆好戦的な国家には敗戦のトラウマが必要だ。 ミレニアム 7月24日
http://www.path.ne.jp/~robcorp/bbs/wwwboard.cgi
このNHKの番組で、ノースダコタ州に住む主婦が登場する。
彼女は、敬虔なクリスチャンであり、ホームスクーリングを行って子供を育てている。
しかし、彼女は、ブッシュ大統領の支持者である。フセイン政権を打倒したことを評価しているという。
「民主主義と自由を世界に広めることは重要なことだ。アメリカは抑圧的な体制に対して目をつぶってはならない。かつて、もしアメリカがヒトラーに対して早めに対処していれば、あのような悲劇は起こらなかっただろう」と。
教会の教育が悪いと、こういうクリスチャンが現われる。
彼女はいたってまじめだ。しかし、まじめだが知恵がないと、本当に間違ったことを自信をもって堂々とやるから怖い。
「独裁者がいれば倒すのがよい」という単純な発想で政治に関わってはならない。
では、今後も、アメリカは独裁的な中国を倒し、北朝鮮を倒し、その他の世界中の独裁的な政権を倒すために、先制攻撃をしかける権利があるのか?
それが、神の御心なのか?
あなたが信じるイエス・キリストは、独裁的なローマ皇帝を倒すために武器を取りましたか?
弟子たちを集め、ユダヤ人たちを組織化して、ローマ帝国に対抗する強大な軍隊を作って、抵抗運動をはじめましたか?
むしろ、逆でしょう?
人々はそのようなメシア像を描いていた。イエスには解放者としての期待がかけられた。だから、イエスがおとなしく捕らえられて十字架についたときに、大きな失望が起こった。
人々は、「もしおまえが救い主ならば、十字架から降りて来い」と叫んだ。
当時のユダヤ人は、「力で世界を変えられる」と信じていたのだ。
ローマに支配されたのは、「力が弱かったから」と。
「違う。」とイエスは言われた。
「あなたがたに力がないからではない。あなたがたが悔い改めず、契約を破ったからだ」と。
イエスは、破滅の直前のエルサレムを前にして、こう言われた。
「ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者。わたしは、めんどりがひなを翼の下に集めるように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった。見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。」(マタイ23・37-38)
ここで、「荒廃の原因は、悔い改めて立ち返ることを拒んだこと」にあるとはっきりと言われているではないか!
問題は、「力」ではなく、「倫理」なのだ。
当時のユダヤ人と同じ間違いを今のクリスチャンは犯している。
このような誤謬は、傲慢から来る。
「俺には力がある。この力を発揮すれば、世界なんて簡単に変わる。」と考えるのは傲慢であり、罪だ。
「神はこの力を我々に与えてくださった。だから、世界に平和をもたらすためにこの力を行使することはよいことだ。」
あなた何様なの?
たとえ、世界を変えることのできるような強大な軍隊を持っていたとしても、こんな考え方をしているようでは、アメリカは致命的な失敗をする。
自分に力があるならば、まともなクリスチャンならば、「これは神が与えてくださった恵みだ。」と考えるはず。
そして、「私の知恵によってあなたの欠点を正してあげよう」なんていう「おせっかい」はしない。
まず「自分の目の中に梁があるではないか!それを取ってからにしなさい。」と言われてしまう。
もうアメリカのクリスチャンは、精神年齢が低すぎる。大人が考えるようなことではない。大人になればこの世の中は力だけではどうにもならない、ということを悟るものである。だから、30歳くらいになれば、考え方にバランスがとれてくるのが普通だ。
こういう精神的なバランスを欠いた人間が大量に教会の中にいるということは、教会が異質な教えを排除できず、人々の低いレベルに合わせて牧会をやったからと思う。
「引き上げなければならない」はずの牧師が、人気を取るために「低きに下った」からこんな人間を大量発生させている。
もしくは、牧師自身が霊的・精神的に未熟で、聖書の真理を読み取れないからでもあるだろう。
マッカーサーが日本人は12歳と言ったそうだが、どうやら日米逆転してしまったようだ。
人間には失敗のトラウマが必要なように、好戦的な国家には敗戦のトラウマが必要だとつくづく思う。
◆パレスチナの土地はユダヤ人にとって固有の領土か?ミレニアム7月26日
NHKで、ブッシュ大統領と宗教右派の関係について報道されていた。
その中で登場した宗教右派の牧師は、「聖書では、パレスチナは神がイスラエル人に与えられた固有の土地であると書いてある。だから、それを取り戻すべきだ。」と述べていた。
ユダヤ人も同じ理屈を言うので、この牧師はユダヤ人と仲がよいという。
この聖書解釈はまったくのデタラメである。
土地は、神のものであって、人間のものではない。
「地はわたしのものである」(レビ25・23)
人間は永遠に地を固有の所有物とすることはできない。
常に、人間が持っている土地は、神から借りたものである。
人間は、どこまでいっても、「借地人」でしかない。
だから、神の御心にそわないことをすれば、人間は土地を追い出される。
イスラエルがパレスチナの地を追われたのは、罪を犯したからである。彼らは、聖地にいるべき人間ではなかったのである。
「あなたがたがこの地を汚すことによって、この地が、あなたがたより先にいた国民を吐き出したように、あなたがたを吐き出す・・・」(レビ18・28)
「あなたがたが、わたしのすべてのおきてと、すべての定めとを守り、これを行なうなら、わたしがあなたがたを住まわせようと導き入れるその地は、あなたがたを吐き出さない。」(レビ20・22)(後略)
(私のコメント)
私はキリスト教徒ではないし宗教の学者でもないので、専門的なことは専門家の見解を聞くのが一番いいやり方だろう。特にキリスト教の聖書の解釈になると、聖書を一度も読んだことのない私のような素人には、キリスト教の牧師さんに聞くのが一番いい。
以前にも内藤牧師の書いた「アメリカは何故戦争をしたがるか」
http://www.asyura2.com/2003/dispute8/msg/969.html
と言う日記を03年3月11日にも書いた。またミレニアムのサイトからも富井牧師のBBSを紹介している。アメリカのキリスト教が何故これほど好戦的になってしまったかと言うと、アメリカ国内の福音派のキリスト教がかなりおかしな聖書の解釈を国民に広めているらしい。
アメリカのキリスト教徒といえども聖書を隅から隅まで読んだわけではなく、牧師の説教を真に受けているだけであり、その牧師が間違っていればそのままの解釈が広まってしまう。ブッシュ大統領もそのうちの一人であり、神の名をかたって戦争を始めていいとは聖書の何処にも書かれてはいないだろう。
だからアメリカのキリスト教に極めて違和感を感じたので、日本のキリスト教牧師の書いた本を見るとやはりアメリカのキリスト教は間違っていると書いている。キリスト教といってもいろいろ宗派もあるし一葉ではありませんが、同じプロテスタント系でも北部と南部のキリスト教はかなり異なるらしい。
アメリカ南部のキリスト教は原理主義的になり聖書に書かれた事がそのまま実現すると信者達は信じている。その聖書に書かれているというのはかなり怪しい解釈であり、テレビ宣教師や映画の作り話を信者達は真に受けているようだ。もはやこうなると一種のカルト宗教であり彼らを批判することは、日本の創価学会を批判するのと同じで危険だ。
彼らがどんな怪しい神話を信じているかと言うと、03年3月12日に阿修羅へ投稿した記事から引用すると次のようなとんでもないものだ。
◆ビジネスウィーク 03年3月7日 『ブッシュ、聖書、イラク』
http://www.asyura.com/2003/bd24/msg/960.html
ウィスコンシン州立大学の歴史学教授のポール・ボイヤー教授によれば、黙示録に描かれた「世界の終末」は、)「ディスペンセーション段階」から始まる。ある日突然、「携挙」が起こり、真のキリスト教徒が天に引き上げられる。次に、大患難(Tribulation)時代が訪れる。そのときに、反キリスト(the Antichrist)が出現し、世界の権力を一手に握る。中世のイスラム支配者のサラディンの時代から、オスマン帝国、今の時代のサダム・フセインの時代まで、キリスト教原理主義者(福音主義派)は、イスラム教の指導者を、「反キリスト」ではないかとみる傾向がある。
7年間の悪魔の専制的な支配の時代が続いた後、キリストと聖者が、「再臨」し(多分、これはジョージ・ブッシュ一派のアナロジーか)、ハルマゲドンで悪の支配をうち破り、その後は、キリストの支配する『千年王国』(the Millennium)が実現する。(終末論を学問的に発展させた19世紀の英国教会牧師、ジョン・ダービー(John Darby)の理論によれば、「反キリスト」は多くのユダヤ人と改宗したキリスト教徒を殺戮するという。(サダムは多分そうしたいだろう)アメリカ人ではない、人間の目には、これは、なぜユダヤ・ネオコン派が、ブッシュの対イラク政策を強硬に支持しているのかの理由に見える。
(私のコメント)
アメリカが何故イラクへ攻め込んだかを理解するためには、このようなアメリカのキリスト教徒の取り付かれた妄想を理解しないとわからない。アメリカ人が何故これほど狂ってしまったかを「株式日記」で書いてきましたが、最近は田中宇氏も「キリストの再臨とアメリカの政治」
http://tanakanews.com/e0721secondcoming.htm
を書いている。NHKも大統領選がらみでブッシュの支持勢力であるキリスト教右派のことを触れ始めた。
聖書を見ても明確にハルマゲドンのシナリオが書かれているわけでもなく、新約聖書や旧約聖書などから都合のいい部分だけ繋げて作り上げた神話らしく、聖書の原典自体が難しいだけでなく、それをつなぎ合わせたり解釈を飛躍させればどのような神話をもでっち上げる事が可能だ。これ以上の理解は私のような素人には踏み込めないが、アメリカのキリスト教徒は明らかに狂っている。
彼らが言うところによるとアメリカこそが新たなるイスラエルの地であり、アメリカ人がイスラエルを支援するのもここに原因がある。パレスチナの土地がイスラエル人のものであるとは聖書には書かれておらず、土地は全て神のものであると聖書には書かれている。ならばアメリカのキリスト教徒の言う事はデタラメであり、アメリカ軍に殺されたイラク人達は浮かばれない。
彼らが言うところによると、アメリカのキリスト教徒だけが生き残り、異教徒は皆殺しにされても仕方がないのだそうだ。だからこそアメリカ人は広島と長崎に原爆を落とす事が出来た。何故落とす事が出来たかというと、アメリカこそ神に選ばれし国家だからだそうだ。アメリカ人は狂っている。
(やがてはアメリカにも神の罰が下り、ユダヤの民と同じく国を失うだろう)