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2004/07/18 447号 (転送紹介歓迎)
[JCJふらっしゅ]
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なぜ日本の「報道の自由度」は44位(2003年)とみなされたのか
桂 敬一
(かつら・けいいち/JCJ会員)
「国境なき記者団」の判定による世界の国・地域別の「報道自由度ランキング 2
003年版」のなかで、日本はどのぐらいの地位にあるかを、月刊『世界』8月号で
紹介した。ご覧いただいた方はご承知のとおり、イスラエルと並んで44位である。
なぜ44位なのか。それは、「国境なき記者団」の日本に関するリポート担当者が
上げた、下記(1)の年次報告が重要な判断基準となっているようだ。これは全文紹
介ではないが、リポート担当者が重要問題として取りあげた6項全部を、要約したも
のである。
「国境なき記者団」はどのような観点に立ち、だれがどのように調査を行い、それ
ぞれの地域について報道の自由度を判断しているのだろうか。これについては下記の
(2)に紹介しておく。いえるのは、世界の現役のプロのジャーナリストが、遠慮の
ない評価を加えているということだ。(1)(2)とも、『世界』8月号には、紙幅
の都合で、掲載できなかったものである。
さて、イラク戦争・イラク自衛隊派遣・イラク人質事件・北朝鮮拉致被害者「帰国」
・参院選などのあった2004年の日本の報道状況を、「国境なき記者団」は、次回
どのように評価することになるのだろうか。日本のジャーナリストは、彼らの日本に
対する評価・判定を、我が身の真の姿として受けとめなければならないものなのだろ
うか。あるいは、こんなものは日本のジャーナリズムに対する無知によるものだとし
て、無視してかまわないものなのだろうか。
(1)「国境なき記者団」による『日本―2003年・年次報告』概要
◆個人情報保護法の制定:2003年通常国会は、矛盾に満ちた個人情報保護法案を
成立させた。セックスやスキャンダルを売り物にする週刊誌はこれを、醜聞を暴かれ
た政治家や財界エリートの報復と捉えている。衆議院は、メディア規制の批判を容れ、
「報道機関」への適用除外を明記、修正した。これで新聞、放送は反対の勢いを弱め
たが、日本雑誌協会は、「雑誌」の除外がないままの法律の制定を、表現の自由への
脅威とみなしている。
◆「赤報隊」朝日襲撃事件の時効:朝日・阪神支局を襲撃、小尻記者を殺害した「赤
報隊」事件は2002年、時効となったが、2003年は最後まで残った朝日・静岡
支局爆弾事件も時効を迎えた。一連の「赤報隊」事件はすべて未解決、警察捜査の力
不足を感じる。
◆記者クラブ問題に進展なし:EU(欧州連合)や日本外国特派員協会は、日本政府
・日本新聞協会に、在日外国人ジャーナリストや日本人も含めたフリー・ジャーナリ
ストに官庁などに設けている記者クラブを解放するよう要求、交渉を進めてきたが、
2003年も、要求者側が納得できる解決をみるまでにはいたらなかった。
◆フリー・ジャーナリスト殺害事件:東京・新宿の歌舞伎町に巣くう中国人犯罪者や
日本人暴力団の実態を追い、調査報道の手法でルポルタージュを書きてきたフリー・
ジャーナリスト、染谷悟記者の死体が東京湾で発見され、その背景には大きな犯罪者
の集団の影が感じられたが、これも警察は2003年内に解決することができなかっ
た。
◆英紙、ザ・ガーディアンが2003年1月、ジャパンタイムズで働いていたスポー
ツ記者、F・バーコー氏が不当解雇を受けていた事実を明らかにした。同記者が日韓
ワールドカップの直前、ソウルの売春婦の記事を書いたことを韓国のインターネット
新聞、オーマイニュースが非難、韓国政府が腰を上げ、解雇を求めてきたのに同紙が
応じたのだという。
◆セクト集団の創価学会は、隔週刊誌、『フォーラム21』の乙骨正生編集長に嫌が
らせを続け、6件もの訴訟を起こしてきた。このセクトは、強力な政府与党・公明党
を後ろ盾にし、自組織の調査報道を行う内外のフリーのジャーナリストに非寛容な態
度を取ってきた。みずから200万部の公明新聞を含む10種類もの機関紙誌を擁し
ている。
(2)ランキングの方法
◆各国・地域の順位は、ジャーナリストと報道組織が享受できる自由の程度に応じて
付けられている。報道の自由に対する政府の取り組み方も評価に加えてある。
2003年の評価は、2002年9月1日から2003 年9月1日までの1年の
あいだのできごとを対象としている。一般的な人権侵害でなく、あくまでも報道の自
由に対する弾圧を重くみるものとされている。
53の項目を備えた質問票を用いて、調査を行った。具体的には、つぎのような大
きな問題領域が設定されている。
◇ジャーナリストに対する直接的な介入・弾圧:殺害、投獄、暴力による攻撃・威嚇。
◇報道組織に対する直接的な介入・弾圧:検閲、発行禁止、捜索、嫌がらせ。
◇介入・弾圧に責任を負う者に対する処罰(あるいは不処罰)に関する制度状況。
◇報道媒体を規制する法律制度の状態:法律違反を理由とする報道に対する罰則、
さまざまな分野における国家独占の存在、規制団体の存在。
◇国家所有の報道媒体や国際報道機関に関わる当局の行動を規律する法律制度の状態。
◇インターネットにおける情報の自由な流れを阻害する主要な要因。
◇政府による弾圧・介入だけでなく、武装集団、暴力団などの非合法組織、プレッシャー・グループによる同様の行動も、評価の要因に加える。
◆調査の実施方法
「国境なき記者団」は、この調査票を、各国・地域ごとに3人以上の人物に送付、
合計およそ500人から回答を集めて集計する。送付先の人物は、それぞれの国・地
域のなかで報道の自由に関する問題と状況について適切な知識や情報収集力をもって
いると思われるジャーナリスト、研究者、法律家、人権活動家。
「記者団」は、オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、イタリー、スペイン、
スウェーデン、スイス、英国の9か国に支部を置き、アビジャン(コートジボアール)
、バンコック、イスタンブール、モントリオール、モスクワ、ニューヨーク、ワシン
トン、東京にに代表を配置、全世界に100人以上の通信員を擁し、その組織をこの
調査にも生かしている。
前年=2002年に第1回の調査を行い、139の国・地域から回答を得たが、今
回は回答数が166に達した。
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