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★阿修羅♪
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世論とは言うまでもなく、「世間の大多数の人の意見」である。しかし、同じような意見が大多数の人から発せられているかどうかを個人レベルで知ることは中々容易なことではない。其処で新聞テレビなどがこんな声が巷に溢れているなどと言えば、これが今の世論かと認識することになる。
処が今、インターネット上に溢れている「小泉批判」を新聞テレビは世論として認めようとしない。小泉の御用機関と化している新聞テレビにして見れば、小泉を糾弾するネット世論など無視するのは当然かも知れない。
となれば、小泉以前の時代のように、世間と新聞テレビのキャッチボールで世論を形成する手法は取れなくなった。言葉を言い換えれば、新聞テレビを当てにして「反小泉」の世論を盛り上げることは、現在では不可能ということになる。
だからと言って、ネット世論の盛り上がりを世に示す手段が全くないわけではない。世論は言葉ということであるが、言葉を形で示すことは世論の熟成と言えるだろう。其処で、小泉内閣を退陣に追い込むのに、インターネット上の声を形として現わすツールを提案する。
このツールの名を「ゼニスト」と呼ぶ。「ゼネスト」ではない、「銭（ぜに）スト」である。一銭の金も出費しない日を設けて、小泉退陣を要求している世論がこれだけあるのだと世間に示す運動である。
たとえば毎週金曜日を「ゼニスト日」として、当日はスーパーへ買い物にも行かない。ファースト・フーズにも、赤提灯にも寄らない。駅の売店で新聞・雑誌・タバコなども買わない。映画館や劇場や球場などにも入らない。美容室・理容室にも行かない。つまり、金を出さなければ出来ないことは一切遣らない。
これは個人レベルで始められることだし、どこからかの指示を待たなければ出来ないというものでもない。又、「ゼニスト」は個人の金を個人がコントロールしているのに過ぎないのだから、社会的に糾弾される理由にはなりようがない。それに金が掛かることではない。逆に節約に結び付く。又、この為に時間を費やさなければならないということもない。これも逆に時間を産み出すといって良い。
つまり、この運動は個人が安全な場所で金と時間を節約するということに尽きる。やることと言えば、ネットで掲示板に「本日、ゼニスト決行中」などと宣言する事ぐらいだろう。個人でもグループでも、それぞれが小泉内閣倒閣の意思表示をネット上で宣言することは、より多くの参加者を招くことになるだろう。
しかし、週一回の「ゼニスト」をやっても、他の曜日に買い物などをするのだから、同じではないかと想われる御仁もあるだろう。実際は三次産業の売上に多大な影響を与えるものではない。又、定休日を替えればよい業種もあるだろうが、スーパーなど年中無休店舗を抱えている処ではそうもいかないだろう。
ターゲットにされた店主・経営者にしてみれば、このようなもので特定業種や特定ストアーなどを狙い打ちにされたら、という連想が湧くだことろう。そんな連想が湧いたなら、じっと堪えていられるものではなく、震えが来るのではないだろうか。
だからといって、店主・経営者などが得意先である消費者に苦情を言い出せるものではない。この運動が消費不況を加速させる事になるのではないかなどと、彼等の不安は週を追うごとに増大して行き、その不安・不満の向け先は永田町ということになるだろう。当然、店主・経営者などは否応無しに反小泉色に染まる事になる。
店主・経営者などの中には自民党の国会議員の後援者となっている者も多い違いない。となれば有力後援者などから突き上げられた、自民党議員は一選挙民からの抗議などと、比べ様もない圧力と受けとめるに違いない。となれば、自民党内に小泉を担いでいることへの危機感が生まれる筈だ。
この「ゼニスト」が一ヶ月、二ヶ月と続いて行く中で、自民党内がどれほど堪えられるものかは未知数だが、この「ゼニスト」の続行は自民党の将来を予感させるものと受け取り、政権を失う危機感が生まれても不思議はない。そんな不安から一刻も早く逃げ出したいと考えるのは誰しも同じだろう。ということは小泉を引き摺り下ろすことになる。
話は若干戻るが、この「ゼニスト」に対して官邸が何らかの対応が出来るかといえば、なにも出来ないだろう。それでも無理に想像すれば、「このような事を続けていけば、折角上向きになった景気を冷やすことになり、失業問題を深刻化させるだけだ」などと言うぐらいなものではないだろうか。
それも御用機関の新聞テレビに言わせるか、御用評人に言わせるかだ。しかし、「ゼニスト」に参加している人数が圧倒的多数になるなら、彼らも怖くてこの運動を批判出来なくなる。
この運動は何処かに司令塔を持つものではなく、いわば無数の「山猫スト」が同時多発したものであるから、参加者の気分が収まるまで続く事になる。誰かがコントロール出来るものではない。それに運動自体が特段の勇気を必要としない。気弱な者でも出来る。又、週一回で効果が出なければ、週二回にする位なことはわけもないことだ（現実には週の内、買い物などは二三回で済ませているだろうから）。
そして、このようなツールを使って、世の中の弱者が時の政権を替える事が出来たなら、これは前例となる。同時にこの運動はいかなる時でも、時の政権が民意を無視した時、発動出来る。ということは政権側に何時も緊張感を持たせる事になるだろう。
打倒小泉を叫ぶ人達が参院選が終われば、次の選挙までじっと我慢するというのであるなら、無理強いする積もりはないが。どうだろうか、この「ゼニスト」を参院選の結果如何に関わらず居座るという小泉を潰す為に決行してみては。（04.07.01、記）
http://homepage1.nifty.com/kikugawa_koubo/tanishi.htm
【 転載、配布、歓迎 】
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。