現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ36 > 1082.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
高句麗史を中国の歴史に含める「東北工程」の主唱者である孫進己・瀋陽東アジア研究中心主任ら、中国の学者グループが16日、ソウルで開かれた国際学術会議で、「中国の土地で展開された高句麗は中国の歴史」「三国統一ではなく、新羅による百済統合に過ぎない」と、高句麗史に対する歪曲された主張を繰り返した。
孫氏のこのような主張は先月、韓国を訪問した武大偉アジア担当副部長(次官級)が「歴史問題によって友好協力関係が損なわれることを防止しよう」という5項目の口頭了解に合意したことと関係なく、中国は学者を通じて「高句麗史歪曲」を続けていることを物語っている。
先月、韓国と中国政府が合意した口頭了解は、「高句麗史は中国史」という主張を来年度の教科書に載せないといった内容が盛り込まれているだけだ。
孫氏は同日、高句麗研究財団が主催した第1回国際学術会議「韓国史の中での高句麗の位置」に出席し、「高句麗の領土3分の2が現在の中国の領土であり、当時の高句麗住民の4分の3が中国に帰化した」とし、「これは今日の米国史を述べる際、アメリカン・インディアンの歴史まで包括する反面、移民者の元の故郷のヨーロッパ史を言及しないことと同じ」と述べた。
孫進己氏(左)と林起煥室長
孫泓・東アジア研究中心研究員は、「高句麗が中原王朝の地方政権」と主張した。中国の学者たちは「高句麗は大部分の歴史において一貫して中原に帰属してていた」「韓国では、高句麗の歴史が一統三韓(新羅の三国統一)を通じて新羅に受け継がれたというが、高句麗は『三韓』に含まれない」「新羅の三国統一は百済、新羅の2国の統合」と主張した。
しかし、林起煥(イム・ギファン)高句麗研究財団・研究企画室長は「孫氏の主張は、現在の領土を中心とする考え方」とし、「歴史の継承権は、現在の領土の主権とははっきり区分しなければならない」と主張した。
林室長は「中国の史書では高句麗を『東夷伝』に収録している反面、高麗では『三国史記』以来、高句麗を正式な歴史体系として認める史書を編纂してきた」と述べた。
今回の学術大会に出席したモンゴルの史学者、オー・バートサイハン・モンゴルアカデミー教授は「中国は1950年代からモンゴル史が中国史の一部だと歪曲し続けてきた。1991年に出版された『モンゴル族統史』はその代表的な作業だった」とし、「中国の歴史歪曲に対応するため、韓国とモンゴルの連帯が必要だ」と述べた。
今年6月、高句麗研究会の主催で開かれた学術大会でも、トルコの学者は「中国が突厥の歴史を自国史と主張している」とし、韓国とモンゴル、トルコなど中国の歴史歪曲の対象になっている国々が連帯し、対処すべきと提案している。
兪碩在(ユ・ソクジェ)記者 karma@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/09/16/20040916000076.html