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(回答先: 第五章 解き明かされる明治維新の裏(新潮社) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 8 月 04 日 05:12:49)
伊藤博文の草稿をアップしました。
http://www.ibd-net.co.jp/official/kaientai/index.html
以下は草稿の一部です。
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筆者が伊藤博文の前半生について一言で表現するとすれば、「テロリストとして暗躍した伊藤博文」とでもなろうか。どのような理由で伊藤をテロリストと呼ぶのかと云うと、伊藤は幕府の学問所の国学者だった塙次郎を暗殺しているだけではなく、孝明天皇の暗殺に一枚加わっていた可能性があるからだ。ここで、孝明天皇について改めて『マイペディア』を紐解いてみると、「病気回復中の急死であったため,当時倒幕派による毒殺説が流れた」という記述が目に入るのであり、一応は毒殺を否定しているものの、それでも毒殺の噂が流れていたことを認めた記述になっており、「孝明天皇=毒殺」説がかなり広まった噂であったことが窺い知れよう。
しかし、一部では孝明天皇の死は病死でもなく、毒殺でもない、刀(あるいは竹槍)で刺し殺されたと主張するグループが存在する。筆者も「孝明天皇=暗殺説」を説く人たちの書籍を通じ、この驚愕すべき「孝明天皇=暗殺説」が果たして事実なのかあるいは途方もない大嘘なのかと関心を抱く1人であり、このあたりについては次号において「第九章 明治天皇」を取り上げる予定なので、その時に「孝明天皇=暗殺説」および伊藤博文による孝明天皇暗殺説を追ってみることにしよう。
ご参考までに、孝明天皇暗殺説を取り上げた代表的な書籍に、『裏切られた三人の天皇 明治維新の謎』(鹿島昇著 新国民社)という題名の本がある。同書は孝明天皇および2人の明治天皇≠ノついて取り上げたものであり、筆者は初めて同書(姉妹本に『明治維新の生贄 誰が孝明天皇を殺したか』)を手にした時、天地がひっくり返るような衝撃を受けたのを昨日のことのように覚えている。ここで同書の内容を述べるとすれば、孝明天皇の死は通説になっている病死でもなく、一部の人たちが考える毒殺でもなく、刀あるいは竹槍で刺し殺されたというのが同書の主張なのである。そして、同書によれば孝明天皇暗殺を企てたのは岩倉具視であり、暗殺実行部隊として孝明天皇を刺殺したのが伊藤博文その人だったというのだから驚く他はない。また、同書は孝明天皇暗殺以外にも驚くべきことを書いているのだが、それらについての詳しい内容の紹介および筆者の意見は次号で述べることにして、本号では急ぎもう一つの伊藤博文に纏わる謎、「伊藤博文暗殺事件」について以下に筆を進めたい。
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