現在地 HOME > 掲示板 > 戦争55 > 951.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
イラク暫定政権首相にアヤド・アラウィ氏就任へ(毎日・東京)
イラク:
暫定政権首相はアラウィ氏で決まり 米政府高官
画像
イラク暫定政権の首相に事実上決まったアラウィ氏=AP
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/images/20040529k0000e030035000p_size5.jpg
【ワシントン中島哲夫】バグダッドに滞在中の米ブッシュ政権高官は28日、6月末に主権移譲を受けるイラク暫定政権の首相に、元亡命イラク人組織「イラク国民合意」(INA)のアヤド・アラウィ書記長の就任が事実上決まったことを確認した。ワシントンの一部メディアとの電話会見で語った。
ロイター通信によると、同高官はイラク統治評議会がアラウィ氏の首相指名を発表した約6時間後の電話で、(1)国連のブラヒミ事務総長特別顧問がイラク側の幅広い関係者や米政府当局者らと相談のうえアラウィ氏を首相に推薦した(2)米国はこれを支持し、統治評議会も全会一致で支持した(3)同氏はブラヒミ顧問が2、3日中に発表する暫定政権の名簿に首相として登載される−−と確認、「彼は優秀な首相になるだろう」と述べた。
ワシントン・ポスト紙(電子版)によると、統治評議会は他候補がいない状況でアラウィ氏支持を決定。その後に米英占領当局のブレマー行政官が入室して同氏を祝福し、さらに1時間後にブラヒミ顧問も合流して同氏に祝意を述べたという。
パウエル米国務長官やマクレラン大統領報道官は28日午前、アラウィ氏の首相指名を確認せず、慎重な姿勢を示したが、報道官は同日午後の記者会見では「未決定」の立場を維持しながらも「彼(アラウィ氏)は確かに立派で能力のある指導者で、イラク国民の幅広い支持があるようだ」と絶賛した。
AP通信などによると、アラウィ氏はイスラム教シーア派の穏健派で、旧イラク王室に近い富裕な名家の出身。元バース党員だったがフセイン政権と対立してロンドンに亡命し、80年代以降米英の情報機関と接近。96年、米中央情報局(CIA)の支援を受けてフセイン政権打倒を目指したクーデター計画が失敗し、イラク国内の協力者が多数処刑されたという。
アラウィ氏は米国防総省が最近まで重用した別の亡命イラク人組織「イラク国民会議」のチャラビ議長と親類関係にあり、米政府との親密さを競う関係にもあった。チャラビ氏は統治評議会の28日の首相指名会合を欠席した。AP通信によると、ワシントンのチャラビ氏と親しい人物は、アラウィ氏が暫定政権の首相になることを「CIAがイラクを動かすことを意味する」と述べている。
毎日新聞 2004年5月29日 10時52分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040529k0000e030024000c.html
イラク:
アラウィ氏指名に国連は困惑 仏独など反発も
【ニューヨーク高橋弘司】イラク統治評議会がイスラム教シーア派の旧反体制派組織「イラク国民合意」(INA)のアラウィ書記長を暫定政権首相に指名したことについて、国連は28日、表向き「ブラヒミ事務総長特別顧問は決定を尊重し歓迎している」との見解を示した。しかし、主権移譲に伴い解散予定の同評議会には首相指名権はないとの見方が一般的で、国連周辺では今回の指名は驚きと困惑をもって受け止められている。安保理メンバーの間でも、首相の人選はブラヒミ氏が主導するとの共通認識があった。米中央情報局(CIA)と強いつながりを持つアラウィ氏の首相就任が確定すれば、イラク統治に米国の影響力が色濃く残る可能性があり、波紋が広がりそうだ。
「この指名はブラヒミ氏の人選を先取りしたものか」との質問に、国連のエカード事務総長報道官は「ブラヒミ氏はイラク人の要請を受けて、人選の助言を行ってきた」とあくまでブラヒミ氏の役割は暫定政権作りの支援にあるとの認識を強調したが、一方で「こうなるとは思っていなかった」と予想外の動きがあったことを認めた。また、ブラヒミ氏が今後、アラウィ氏と協議しながら大統領人事や組閣人事を進める意向を示した。
ブラヒミ氏は当初、暫定政権の全閣僚人事が固まった段階で名簿を発表する予定だったが、変更を余儀なくされた模様で、報道官は「最後はイラク統治評議会と米英占領当局(CPA)が決定することになる」との見通しを明らかにした。
国連や安保理にはこれまで、ブラヒミ氏が主導し、統治評議会やCPAと協議しながら暫定政権の人選を進めるとの認識があった。先に安保理に提示されたイラク統治のあり方を定めた決議案の協議でも、仏独などは暫定政権の人選について「ブラヒミ氏を信頼する」との立場を示してきた。それだけにアラウィ氏の指名が確定した場合、仏独などが反発し、決議案の協議が紛糾する可能性も捨てきれない。
毎日新聞 2004年5月29日 10時57分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040529k0000e030026000c.html
イラク首相にアラウィ氏(東京新聞)
【カイロ=秦融】イラクからの報道によると、イラク統治評議会は二十八日、来月三十日の主権移譲に向けた暫定政府の首相候補に、「イラク国民合意(INA)」の書記長でイスラム教シーア派のアヤド・アラウィ評議員(57)を全会一致で選出した。イラク入りしている国連のブラヒミ事務総長特別顧問が「歓迎する」と承認の意向を示し、懸案の首相人事が確定した。
暫定政権は大統領、副大統領二人、首相、閣僚二十六人の計三十人で構成。実質的な政権運営は首相が行う。
アラウィ氏は外科医で、旧フセイン政権時代はバース党に所属していた。その後亡命し、一九九〇年、旧フセイン政権の亡命軍人らとともに旧反政府組織INAを結成。隣国ヨルダンの首都アンマンに本部を置き、活動を主導してきた。米中央情報局(CIA)と太いパイプがあるとされる。
一方、中東の衛星テレビ・アルジャジーラによると、大統領にスンニ派のガジル・アジル・ヤワル統治評議会議長、副大統領の一人にクルド人のロシュ・シャウィス氏、副首相にバルハム・サレハ氏を選出した、との未確認情報がある。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20040529/mng_____kok_____006.shtml