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自衛隊でなく、フリージャーナリストが殺られる不思議
ついにきた。
日本人ジャーナリスト襲撃される。病院で2遺体確認、サマワ取材の帰途。
先の「人質事件」も生々しい今、水面下ではアブグレイブ刑務所でのおぞましい拷問虐待事件が続く。一方、この刑務所の取り壊しで、証拠隠滅が画策されている。
これまで、イラク戦争以降、40数人のジャーナリストが殺害されている。イラク戦争最中、ジャーナリストの宿泊地のパレスチナホテルで米軍の攻撃は記憶に新しい。
昨年は、アブグレイブ刑務所を取材中のパレスチナカメラマンが昼間、米軍の戦車から至近距離で殺されている。
ブッシュ政権にとって、戦争の真実をフリーのジャーナリスト等によって暴かれてはたまったものではない。戦争遂行のためにしかけたあらゆるプロパガンダを見抜かれ、世界に発信されては都合が悪いことこの上ない。
かくて、米軍は、「危険とおもわれる」ジャーナリスト、外交官を抹殺(誤射ともいわれているが)することで、口封じしてきた。が、いくら翼賛システムを敷こうが、真実はぽろりぽろりと零れ落ちてくる。
日本でも、真実に取り組もうとする勇敢な人々の出現がある。最近は、今井君、郡山さん、高遠さん、安田さん、渡辺さん(最近イラク入りされたとか)たちが示してくれたように、イラク戦争の実態、イラク人の人間性、イラクの素晴らしい豊かな国事情、日米軍の欺瞞など、が次々と、明るみになってきつつある。
現地での真実を報道する、先の「「人質たち」を封印することに失敗した、日本政府と米国は、焦りにあせっている。自己責任説だとか、渡航費用請求だとか、あの手この手で愚作をねったが、日本国民の全てが「ゆで蛙」であるわけがない。
さて、この度の痛ましい、まさに殉死ともいえる日本人ジャーナリストの死。
小川功太郎さん、橋田信介さんはベテランの良質なジャーナリストであるらしい。この2人と通訳と運転手の乗った車が、襲撃されている。唯一生き残った(?)運転手によると、「運転手は後ろから銃撃された」といっているが、「ロケット砲が使われたかどうかは不明」??????? とのこと。今回も遺体の損傷が激しいが、病院は遺体の近くに焼けた日本語の新聞や雑誌があったことや、同行した通訳とみられるイラク人の話から、日本人の遺体だと説明???????・・・襲撃グループの意図などわかっていませんーーとしめくくられる。
日本人かどうか分からないほどの遺体の激しい損傷。通訳のイラク人の乗った車への襲撃、同乗した運転手(しかもこの運転手は息子の米軍にやられた目を手術のための支援する二人と懇意な関係にあるらしい)は、無事、命拾い?(1人ぐらいは生かして、嘘の証言をさせ、二邦人の演出を試みる必要があるからだろう)。
以上は、もっともマシと思える、しんぶん赤旗の記事を参考にしたが、朝日にしっかりと書かれたように、市田書記局長の「民間人への攻撃は断じて許されないが」と、またまた、常套文句の使用である。民間人を誰が襲撃したのか、どういう意図か、がまず、真っ先に検証されねばならないのではないか。いい加減、しっかりしてくれないか。赤旗さん。
この赤旗の次のつぎくらいにましな朝日新聞をみてみると、
28日夕刊から始まって、イラク開戦と同じくらいの派手な掲載振りである。
29日朝刊一面は、3人の遺体を確認、4人組、小銃一斉連射、林に突っ込み炎上。
二面は、イラク 日本人襲撃、反米の町 住民沈黙 とひと際大きく見出しを掲げる。フセインの残党勢力かといった反米グループの意図へと誘導する。その下には、政府「陸自活動、響かず」と政府の論調をのせ、「だが、人質事件の際に自己責任論と絡めて一時浮上した渡航禁止の法制化論も、今回は高まる気配はない」と、一応、新聞社として、ジャーナリズムの中立を擁護する気配。
オピニオン欄「私の視点」では、報道写真家・石川文洋氏を登場させる。
「戦争を防ぐためには、戦争の実態を知ることが大切」ともっともなことを言わせ、戦争を直視するジャーナリズムの大切さを説いている。が、この優れた報道写真家にあってこそ、「みな、戦場が危険なことを覚悟して自己責任のもと取材に当たっている」と、現地取材する人の覚悟を擁護?し、日本政府と出先の日本大使館に「政府は報道の自由とフリーの記者やカメラマンの活動を尊重して欲しい。民主主義を守るためにも必要なこと」と、奇麗事のお願いをさせている。
この期に及んで、かくも、生ぬるい温度は、いったいどうしたことだろう。
ジャーナリストは、ほんとうに、今こそ、真実を、欺瞞を追究しよう。殺される前に、大きな声をあげよう。
真実をさけぶジャーナリズムを、メディアは社運をかけて擁護しろ!!
そして、私達日本国民は、彼等をしっかりと監視し、擁護しよう。
尊い命と志を、みすみす掃討させてはならない。