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「米国は世界の人権の守護者?だそうな」その他のニュース(エル・ムンド紙より)
5月26日、27日付けのエル・ムンド紙のニュースからいくつか。総て見出しと内容の要約のみですが。
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●『米国は対テロ戦争で世界の人権を守っている:アムネスティからの批判に答えて』
(マドリッド)
米国政府は、アムネスティが年次報告でイラクとアフガニスタンでの米軍による人権侵害を厳しく非難したことに対して、「対テロ戦争は5千万人に開放をもたらした」と反論した。ホワイトハウスのスコット・マクラーレン報道官は「対テロの戦いは2千5百万人のアフガニスタン人、2千5百万人のイラク人の人権を救った。アメリカは人権擁護のリーダーである。」と語った。また国務省のスポークスマン、リチャード・ボウチャーは、「意見の違いはあっても、アムネスティ・インターナショナルとは緊密な関係で働き情報を交換し合っている」と述べた。これはアムネスティ・インターナショナルのロンドンでの年次報告で、アイリーン・カーン事務総長が行なった批判に応えたものである。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/27/solidaridad/1085612082.html
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アムネスティ・インターナショナルの年次報告については以下の阿修羅投稿をご覧ください。
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http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/811.html
「人権犠牲」と米国を批判 アムネスティ年次報告
投稿者 ああ、やっぱり 日時 2004 年 5 月 26 日 23:58:57:5/1orr4gevN/c
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アムネスティ・インターナショナルというのもユダヤ系人脈で動かされる何とも胡散臭い組織なのですが、要するに中途半端で本質をそらした「批判」とそれに対する「堂々たる弁明」で人心を惑わす、「掛け合い漫才」の一種のようですね。
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●『ハイチの米軍、6月末には出て行くだろう』
(ワシントン)
ペンタゴンは、ハイチに駐留している1900名の米兵は6月末日で撤退し、国連のハイチ問題に関する解決策が軍派遣を終了させるだろう、と語った。ハイチには2月29日のアリスティド大統領追放以来、米国、カナダ、フランス、チリからの約3千名の兵士が駐留している。引き上げた米軍はイラクへ回される見通しである。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/27/internacional/1085613625.html
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イラクへの兵員確保のために、カリブ海どころではなくなった、ということでしょうか。まあ米国としては、当面は中南米でのアメリカ資本の権益が守られる形であればそれで良いわけで、あとは国連さんとCIAに訓練されたならず者たち、そしてカトリック勢力に任せる、ということなのでしょう。カナダやフランスはどうかわかりませんが、チリ軍には例のオプス・デイが入り込んでいるはずですし、現政府の中での教会の役割は大きいようです。
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●『ロンドンで、アルカイダと3.11につながるイスラム僧を逮捕』
(ロンドン)
西欧でのアルカイダの「大使」と目される過激派僧侶アブ・ハムザ(エジプト出身)がこの早朝ロンドンで逮捕された。英国警察によると、これは米国の身柄引渡し要求に応えたものである。ハムザは西欧世界に対する厳しい攻撃の言動で有名である。英国政府は彼の英国国籍の剥奪を意図しているが2005年10月までは困難である。ボストン・パリ間の飛行機での「靴爆弾」のリチャード・レイドや3.11の犯人ザカリアス・モウサオウイは彼の支持者である。イエメンではテロリストとして追及されているし、米国とバルタサル・ガルソン(スペイン判事)によると欧州のアルカイダ組織に繋がる。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/27/internacional/1085639711.html
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3.11に関しては、マドリッド近郊のアパートで爆死した「テロリスト」たちとアブ・ハムザが電話連絡を取り合っていた、ということになっていますが、「犯行指示」があったのか、資金の動きがあったのか、などは一切発表されていないはずです。要するに、面倒そうなヤツは「或ル怪ダ」ということでアメリカさんに引き渡して料理してもらえ、ということのようです。
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●『サパテロ、国連でのイラク問題の解決でメキシコ、チリとの共同作業合意を発表』
(メキシコ)
グアダラハラ(メキシコ)で行なわれる欧州・ラテンアメリカ会議に出席するためにメキシコを訪問中の、スペイン首相ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロは、国連安保理でのイラク問題に対する解決で、メキシコとチリが「この瞬間から」「新しい欧州各国政府」と共同しての作業に当たるだろう、と言明した。サパテロはこのたびメキシコでフォックス大統領と会見し、また去る月曜日にチリのラゴス大統領とも会っていた。この2国はスペインと共に国連安保理事会の理事国である。サパテロは、イラク戦争が国連に「深い分裂」をもたらし安保理での多数意見の尊重が欠けた、と強調し、「多国主義を通さないならば国際秩序は無くなる」、そして国連が「唯一の未来の保証」であり「我々にとって重要なチャンス」となる、という意見を示した。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/27/espana/1085620346.html
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まともに聞いていると、このサパテロという人、首相就任以来、米国政府の神経を逆撫でする言動ばかりしているのですが、だからといって特にブッシュ政権の非難を受けるわけでもなく、EU内でも、憲法や議会での決議方法で仏独の妥協を引き出しそうな感じですし、実にうまく立ち回っているようです。一方で元アスナール政権財務相ロドリゴ・ラトがIMFの委員長になり、アスナール自身は表向きはサパテロを非難していても裏ではツーカーになっているようですし、どうやら米国と欧州をつなげる重要な役割をしそうです。いまはまださほど目立ちませんが、次第にスペインが未来の国際情勢の鍵を握る国になってきそうな気がします。