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「シャロン政府の閣僚の一人がイスラエル兵をナチスに例える」(エル・ムンド)
5月23日付のエル・ムンド紙(電子版)からです。
●『シャロン政府の閣僚の一人がイスラエル兵をナチスに例える』(全文訳)
(エルサレム)
イスラエルの法務相ヨセフ(トミー)・ラピッドは、政府の週定例会議で、ガザ地区の戦闘でのイスラエル兵を、隠喩的にではあったが、ナチスに例え、論争を引き起こした。
ラピッドは数日前に、ガザ南部のラファー難民キャンプのパレスチナの老女がイスラエル兵に壊された家の瓦礫の中から薬を探しているのを見て、「私は私の祖母を思い出した」と語った。これは公営ラジオによって引用された国家政府筋の情報である。
中道自由主義シヌイの党首で元ジャーナリストであるラピッド法相は、彼の祖母について、彼の家族と共にハンガリーに住んでいた第2次世界大戦(1939〜45)のナチによるホロコーストの犠牲者である、と語った。
シャロンと外相シルビアン・シャロム、公共相ベンジャミン・ネタニヤフは、発言を取り消すように求めたが、ラピッドはラファー難民キャンプで何十軒ものパレスチナ人の住居を破壊したことを批判し、取り消しを拒否した。
「(パレスチナ人の)住居の破壊は非人間的だ。ユダヤ人の精神にふさわしくないし、世界でイスラエルへの攻撃の原因になる」と、法相は語った。彼はイスラエル兵をドイツ・ナチに例えたことは否定した。
公共ラジオによると、ラピッドは「あの老女に引き起こされた苦痛に弁解の言葉も無い」と怒った。
連立政府を作る極右国家主義者で国民統一ブロックのウリ・アリエル議員はラピッドの解任を要求した。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/23/internacional/1085310151.html
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やや羊頭狗肉的な見出しで、「ナチに例えた」というにしてはあまりにも控えめなイスラエル法務相の発言ですが、まあイスラエルではこれだけ言うのにも相当の勇気が要るのかもしれません。「ホロコースト」を使って徹底的な被害者意識を植え付けてそれを殺し屋の精神に転換する人心操作術が、シオニスト=イスラエルの宗教でしょうから。まあ、その中でも多少は良心の残っているような人物もいるのでしょう。もちろん「アウシュビッツ」は固く信じているでしょうが。
スペインの、それもどちらかというと保守的な新聞がこれをかなり大きな見出しで扱っているところを見ると、ヨーロッパ人の認識の中にはすでに「イスラエル∽ナチス」の相似形が相当な程度にできてきているのかもしれません。
しかし、スペインでもやはりヒトラーを賞賛したりホロコーストを否定したりすることは違法です。数年前にもバルセロナでネオナチ系の本屋が捜索されて店主が逮捕されました。その本の中にはヒトラー賞賛の本に混じってアウシュビッツを否定するものもあったはずですが、ミソもクソもいっしょくたにして「ネオナチ」として葬り去る手法こそ、陰謀・謀略そのものでしょう。「胡散臭い」と思ってもそれを表現にできないのが現状です。ヨーロッパ人がこのくびきから逃れることができるのはいつになることか。
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なお、現在、昨日投稿した「ボルテール・ネット(スペイン語版)」の記事『毒を含むビデオ:ニコラス・バーグ事件』の日本語訳に取り掛かっているのですが、時間が足りない上にやや疲れぎみなもので、遅々として作業が進みません。この文章はかなりの長文ですが大切な資料になるかもしれませんので、何とか日本語訳をして投稿したいと思っています。もう2,3日お待ちください。
(関連)
http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/642.html
投稿者 さすれば 日時 2004 年 5 月 23 日 06:27:44:reQxnNwQ2shuM
ニコラス・バーグ事件(レッゾー・ヴォルテール)
http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/653.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 5 月 23 日 08:40:12
スペイン語版では詳しい内容を読むことができます(英訳文を掲載)