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(回答先: Re: イラク撤兵は声高に言ってますが 投稿者 長壁満子 日時 2004 年 5 月 23 日 15:43:19)
「共産党と小泉が売国奴連合だ」などという愛国的な意見とかも出ていますが。。。
僕は日本共産党の売国奴(?)的なところではなくて愛国的なところがおかしいと思っているので、そういう意見とは180度違います。僕は「売国奴」と呼ばれるぐらいでなければ本当の共産党ではないと思うので。。。
僕は小泉訪朝をめぐって、北朝鮮に対する日本の国益主義的、排外主義的なエネルギーが爆発していることを危惧しています。
マスコミは拉致家族を使って排外主義をあおり立てています。小泉を売国奴とののしる人たちは日朝国交正常化の重大なテーマの一つである日本の植民地支配賠償責任の存在をまったく述べません。今まで国交がなかったのは日本がこれを拒否し続けてきたからです。小泉政権はそれを拉致問題だとかアメリカの戦争圧力とか「経済援助」を使ってチャラにしようとしているのです。僕は北朝鮮の窮地に乗じて歴史的な責任をチャラにしようとする小泉外交は卑怯だと思います。マスコミは家族会の政治的扇動ばかり流さないで、日朝間で何が取り引きされているのかを正確に伝えるべきだと思います。
そもそも拉致事件にしてもその原因は南北分断であり、朝鮮戦争、米ソの分断支配、日本の植民地支配の歴史的経過を見れば、一方的に北朝鮮だけが悪いとは言えないと思います。
平壌宣言の核心は、日本が経済援助を行うことと引き替えに、北朝鮮が植民地賠償の請求権を放棄し、核問題をめぐる4者協議に日本を加えることを北朝鮮に認めさせたということにあると思います。僕はちゃんとした賠償を行うべきだし、アジア外交に日本が首をつっことは、アジア侵略の激化につながると思うので、平壌宣言には反対です。何よりも日朝首脳会談は、有事関連3法案が国会に提出されたあとに行われています。平壌宣言は日本が朝鮮戦争に参加する可能性を排除していないのです。
これに対して民主党が愛国的な批判を小泉にすることは容易に想像のつくことです。しかし「共産」党が、有事法制の参院通過が直面している中で、平壌宣言も、小泉訪朝も全面賛美するのは、やはり間違っていると思いました。
本当の共産党が民主党「よりまし」でいいのなら、こんな議論は必要ないと思います。