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3.11関連で逮捕の米の弁護士を釈放、「これは魔女狩りだ」(エル・ムンド)
5月21日のエル・ムンド紙(電子版)からです。
●『米国、3.11に関連してオレゴン州で逮捕された弁護士を釈放』
(ワシントン:ヨーロッパ・プレス配信)
NBCによると、米国当局は、3.11マドリッド列車爆破事件に関連したとして逮捕されていたオレゴン州の弁護士をが釈放した。この弁護士はブランドン・メイフィールド(37才)。元米軍士官で80年代後半にイスラム教に改宗した。彼は、スペイン政府が盗難車の中にあった起爆装置を入れたビニール袋についていた指紋を通知した後に、5月6日にポートランドで「重要参考人」として逮捕された。
釈放に際して同弁護士は、「つらい経験だ」と語った状況を打破するために援助した家族と友人に感謝した。「このことは完璧な魔女狩りの存在を示している」と兄のケント・メイフィールドは訴えた。メイフィールドの弁護士であるスティーブ・ワックスは、この件に関して報道機関に話してはならないという裁判所からの命令があることを理由に、詳細を語ることができない。
3.11事件当日にアルカラー・デ・エナレスで警察が発見したバンから採取された指紋が、アルジェリア人のオウハネ・ダオウドのものであることが分かり、この米国人弁護士が事件と関係があることは現時点で否定されており、捜査当局からの情報では、事件への関連を示す他の事実も無い。
スペイン警察科学捜査部は指紋がダオウドの右手のものであることを突き止めた。オウハネ・ダオウドはアルジェリア人で、偽の居住許可書を使ってスペインに住んでいた、とされる。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/21/espana/1085101147.html
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たしかに「魔女狩り」に違いないでしょう。イスラム教に改宗し「アルカイダ」として逮捕された人の弁護を引き受ける「けしからぬ弁護士」を、難癖をつけて活動を押さえ込むための口実に3.11が使われた、ということです。またアルジェリア人のオウハネ・ダオウドですが、例の盗難車の袋から採取された指紋を元に、昨日(20日)にスペイン警察が指名手配したもので、それまでブランドン・メイフィールドのものとFBIが勝手に決めつけたことが、要するに単なる「別件逮捕」の難癖でしかなかったことが明らかになったわけです。そこで慌てて釈放したのでしょう。
しかし、逆に考えれば、今回の3.11でさまざまな「証拠」を元に逮捕されている人々にしても、要するにメイフィールドの逮捕と変わらないレベルの「魔女狩り」でしかない可能性があります。特に、今までも何度もお知らせしていますが、マドリッド近郊の一軒家で見つかった「証拠」の数々は、警察(あるいは情報当局)が作り上げたデタラメの可能性が高いでしょう。このあたりは、もう少し資料がまとまってから文章化してみたいと思っています。
また今日の日付の新聞には次のニュースもありました。これは見出しのみ。
●『最後のスペイン兵たちがディワニージャを離れる』
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/21/espana/1085119912.html
サパテロがここまで完璧にやってのけるとは、3月の時点では予想しませんでしたが、ともかくもスペイン人はホッとしています。これでまたヨーロッパ全体の流れも決まりつつあるわけで、3.11の意味は途方も無く大きいことになります。私は「結果が良かったからそれでいいじゃないか」といった知的怠惰には陥ることはできません。物事はすべて「塞翁が馬」ですから、一つの物事の陰で進行している事態をじっくり見極めたいと思っています。