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英国:ブレア首相に与党内で退陣論くすぶり始める
【ロンドン小松浩】虐待事件の表面化など米英占領当局への批判が高まる中、ブレア英首相の人気が下降し、与党・労働党内では来年5月ごろに見込まれる総選挙について「ブレア体制では戦えない」との声がくすぶり始めた。首相や周辺は早期退陣を否定するが、イラク統治の失敗はブッシュ米政権だけでなく、ブレア政権の政治責任にも直結する。就任7年目のブレア首相は今、かつてない試練を迎えている。
首相退陣論は先週、プレスコット副首相がタイムズ紙に、閣僚が既にポスト・ブレアを見越して動き始めたと発言して火がついた。同氏がスコットランドのレストランの駐車場で9日、後継本命とされるブラウン財務相と政権禅譲について90分間も話し込んだという地元紙報道や、将来の「ブラウン内閣」の閣僚名簿がひそかに検討されているとの話も飛び出すなど、早期交代説がにわかに熱気を帯びた。
労働党内にはブレア信奉者もなお多く、首相は報道を「泡のような実体のない話」と一笑に付して、イラク問題の道筋をつけないまま辞めたりはしないと強調した。波紋に驚いたプレスコット、ブラウン両氏も「密談」を否定。閣僚らは結束演出に躍起だ。
しかし、最近の英紙世論調査では46%が「首相は総選挙前に退陣すべきだ」と回答。総選挙に勝ったら3期目もまっとうする、とのブレア首相の言葉を額面通り受け取る向きは多くない。
秋の米大統領選でブッシュ大統領が負けた場合、イラク戦争の主導者として首相は国際的風当たりを一身に受けざるを得なくなる。労働党内にはブッシュ政権と距離を置くよう求める意見があるが、首相はインディペンデント紙に「困難な時期に最大の同盟国に不誠実な対応はしない」と語るなど、イラク問題では米国と一蓮托生(いちれんたくしょう)で、綱渡りの政権運営に臨む腹づもりのようだ。
毎日新聞 2004年5月21日 0時07分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040521k0000m030131000c.html