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@米軍曹がイラク任務途中に兵役拒否 19日に軍法会議(アサヒコム)
米陸軍の軍曹としてイラク戦争に動員された中米出身の青年が、戦場の現実に耐えられずに兵役拒否を申し立て、19日から南部ジョージア州で軍法会議にかけられる。米軍施設での虐待も拒否の一因にあげており、任務の途中で公然とイラク戦争に反対を唱えた初めての事例だ。ヒスパニック系移民の若者が良心の葛藤(かっとう)に悩んだすえ選んだ道が、軍の手で裁かれる。
軍曹は、ニカラグアの著名な歌手カルロス・メヒア・ゴドイさんの息子で、18歳のとき母親と兄の3人で渡米したカミロ・メヒアさん(28)。
陸軍に3年、さらにフロリダ州兵として5年近く務めたところでイラクに派遣され、03年4月からスンニ派三角地帯で5カ月近く戦った。今はジョージア州にあるスチュワート基地で禁足状態にある。軍は面接取材を禁じている。
朝日新聞の取材に、基地から携帯電話で応じたメヒアさんは「イラクの経験は悪夢だった。罪のない市民が周りでたくさん死んだ。我々はこの場にいるべきではないと感じた」と、物静かな口調で語った。
兵役拒否の申立書によると、メヒアさんの部隊は昨年5月初旬、イラク国内の空軍基地で捕虜収容所の運営を命じられた。そこには、手当たり次第に捕まえられた通行人が連行されてきた。尋問官として本名を明かさない3人組が現れ、収容者の一部を眠らせるなと指示。看守役が怒鳴りつけたり、ハンマーで壁をたたいたりして指示を実践した。耳元で銃に弾を込めたこともあった。
そのほか、勲章ほしさの上官が不必要に危険な任務を負わせている実態や、戦闘で無関係の市民が巻き添えになっている現実を告発している。
10月に一時休暇を認められ、帰国した際に雲隠れ。今年3月、表に出て「良心的兵役拒否者」を宣言した。「テロへの戦争気分に操られ、みんなイラク戦争の現実が見えていない。だれかが真実を話すべきだと思った」と語る。
支援している市民団体「シチズン・ソルジャー」は、メヒアさんが今年3月に提出したこの証言が、問題のアブグレイブ刑務所での虐待より以前に、別の米軍施設でも虐待があった証拠になるとして、上院軍事委員会に証人喚問を要請。委員会は陸軍に関連情報の提出を求めている。
米陸軍によると、無許可離隊が30日を超えると脱走兵とみなされ、メヒアさんは軍法会議で最長禁固1年と懲戒除隊処分を言い渡される可能性がある。米陸軍は「テロとの戦いはまだ続いており、兵士はイラクの自由と解放のため全力を尽くしている。メヒア軍曹とは違った意見の兵士が大勢いるのは間違いない」(広報)と話している。
(05/19 06:49)
http://www.asahi.com/international/update/0519/004.html