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米国赤十字委員長が突然の辞任、韓国の米軍4000名がイラクへ配置転換、その他(エル・ムンド)
5月17日から18日にかけてのエル・ムンド紙(電子版)の記事からです。中には日本でも報道されたものがあるでしょう。盛りだくさんなので、見出しと簡単な内容紹介のみ。
●『米国赤十字委員長がイラク虐待情報の危機の最中に辞任』(17日)
(ワシントン:ロイター)
国際赤十字社のワシントンのクリストフ・ジロッド委員長が「個人的な理由」で辞任を表明した。イラクでの捕虜虐待の報道でゆれる最中である。今月の初めに赤十字委員会はイラクにおける米軍の捕虜虐待と性的辱めに対して「いくらかの件は拷問に等しい」と言った。この発言は赤十字社の政治的中立性に対する疑問を引き起こしていた。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/17/internacional/1084827789.html
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共和党筋からの圧力でしょうが、この辞任に追い込まれた過程自体が後に政治的に利用される可能性もあります。
●『米国、韓国から4千人の米兵を撤退、イラクへの派遣のために』(17日)
(ワシントン:AFP)
ペンタゴン筋の情報によると、米国はソウルに対し、韓国の4000名の米軍兵士をイラクでの戦闘に関連して、イラクへ配置転換するために、引き上げることを通告した。韓国には現在までに37000名の米軍兵士が北朝鮮と対峙するために駐留している。韓国政府はすでにこの情報を得ている。この数ヶ月の状況次第だが、再び韓国に戻るかどうか、は不明である。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/17/internacional/1084805170.html
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韓国の米軍を縮小する(あるいは撤退する)ような話は以前からあったと思いますが、どうなんでしょう。それと関係があるのでしょうか。
●『生存の危機にさらされるパレスチナ人の家庭を援助するためのキャンペーン』(17日)
(マドリッド)
エルサレム・ヒスパノ=パレスチナ共同体は、生きるか死ぬかの危機に立たされているパレスチナ人の家庭を援助するために、スペイン国民に援助を呼びかけている。1ヶ月に一口10ユーロ(約1300円)から受け付けており、マドリッド信用金庫で受け付けている。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/17/solidaridad/1084807264.html
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これは昨日テレビのニュースでも取り上げていました。この記事には振り込み口座番号と問い合わせ電話番号がかかれています。スペインでのパレスチナ人は、数的にはそれほど多くは無いと思いますが、マドリッドやバルセロナなどの大都市を中心に住んでいます。
●『ガザ地区で17名のパレスチナ人死亡、インティファーダ以後最大級のイスラエルの攻撃で』(18日)
(ガザ)
イスラエル軍は、第2インティファーダの開始(2000年9月)以来の最大級の攻撃を、ガザ地区ラファフの難民キャンプに対して仕掛けた。2度にわたる空襲のヘリコプターからのミサイルと砲弾によって、少なくとも17名のパレスチナ人が死亡し、30名ほどが負傷した。パレスチナ過激派はこの攻撃に立ち向かうために集まっている。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/18/internacional/1084835946.html
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こちらではパレスチナ情報を何か衝突があれば必ずテレビのニュースで流しています。以前から一部で言われていることですが、どうもイスラエルは「敵を増やして鍛える」ために行動しているようですね。イラクでの米軍もそうですが。
●『EUイラク刑務所での虐待に「嫌悪」を表明』(17日)
(ブリュッセル)
EUはイラクでの合同軍のイラク囚人に対する虐待を非難し、6月末での暫定統治委員会からの主権の委譲がなされることを重ねて希望した。EU外交委員会は、国名は明らかにしなかったが、この「拷問事件」に対しての「嫌悪感」を表明した。25カ国は「イラクの刑務所での虐待の証拠に対しての嫌悪」を示し、「ジュネーブ協定を含む国際法に違反する、囚人に対してのあらゆる虐待」を非難した。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/17/internacional/1084806675.html
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要するに単なるジェスチャーです。「25カ国」とはよく言ったもので、その中にはイギリスやイタリアも含まれています。茶番ミエミエなのですが、表向きには「EUと米国がイラクを巡って対立している」ということになるのでしょう。なお、ジュネーブ協定に関しては、次の一市民さんからの投稿がありました。
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【素朴な疑問】拷問・虐待であれば、ジュネーブ諸条約よりは「拷問禁止条約」をまず議論すべきでは?
投稿者 一市民 日時 2004 年 5 月 12 日 04:59:08:ya1mGpcrMdyAE
http://www.asyura2.com/0403/dispute17/msg/819.html
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私は法律の専門家ではありませんのではっきりとは言えないのですが、どんな法律を作ったとしても抜け穴の無い法律などは存在せず(日本では憲法すらその『抜け穴』がほとんど無限大に広げられています)、国際法などしょせんは力関係の前には、無いよりはまし、一定の歯止めになる程度でしょう。米国とイスラエルが、この50年間以上、国際法に違反しなかった年が少ないと思うのですが、国際法が適用されたことはありません。法律に有効性を持たせようとするならば、それこそ絶対的な権力を持つ世界統一政府が必要だ、というような話にしかならないでしょう。
最後に、3.11関係の、またしても「怪奇」というか「お笑い」というか、相変わらず人を楽しませてくれる話題です。
●『アセベス、警察が「チュニジア人」を見張っていることを知らなかった、と断言』
(マドリッド)
前内相アンヘル・アセベスは、警察当局が2003年以来、3.11の首謀者である通称「チュニジア人」ことセルハネ・ベン・アブデマジッド・ファルクヘットを監視していたことについて、何一つ知らされていなかった、と語った。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/17/espana/1084797528.html
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これに関しては私の昨日の投稿
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パウエルは移動化学兵器工場でCIAの間違いを認める、警察は3.11主犯を以前から見張っていた、その他
http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/311.html
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をご参照ください。この投稿の最後の記事です。それにしてもこの人、内務大臣であったときに、警察や情報機関からの重要情報をほとんど把握していなかった、という自らの無能振りを惜しげも無くさらしてくれています。あるいは、国民党政権とは離れた「別の動き」が、アスナール時代に着々と進行しつつあった、ということでしょう。この「別の動き」をコントロールしていたのは誰か、これは今後も様々な方向からの情報で探っていかねばなりません。明らかに、イラク戦争以降の世界全体の大きな流れをコントロールする勢力と思われます。この連中にかかると、アスナールなんぞゴミ屑のように投げ捨てられるわけです。