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「比較は誤った解釈」
【ニューヨーク=内畠嗣雅】米紙ニューヨーク・タイムズが「百年前の日本軍による朝鮮人虐待」の写真を「米軍のイラク人虐待」の写真と上下に並べて掲載した。同紙の編集担当者は、日本とか韓国とかの意識はなく、写真の持つ「軍の虐待」のイメージで選択したと説明。日本と比較したというのなら、それは誤った解釈だと話している。
写真は九日付のニューヨーク・タイムズ紙日曜版の分冊「ウイーク・イン・レビュー」の「ザ・ワールド」のページに掲載された。このページは全体で、アブグレイブ刑務所での虐待事件を取り上げている。
メーンの記事は「拷問は誘惑。しかし、ほとんど機能しない」という見出しで、情報機関出身の心理学者や、人権団体代表らの話をもとに、拷問の定義や尋問への影響などを探り、なぜイラク人虐待事件が起きたかに迫ろうとしている。
パレスチナやチリのピノチェト軍政当時への言及はあるが、日本は記事には一切出てこない。
ところが、メーンの写真は「日本軍の虐待」と「米軍の虐待」であり、後者は「ワシントン・ポスト紙提供」。「日本軍」の方は「ハルトン・アーカイブ/ゲッティ・イメージズ」の配信となっている。
ハルトン・アーカイブはニュース写真を配信するゲッティ・イメージズ社が、複数の写真保管会社を買収して設立したもので、世界最大の四千万枚の写真を保有するという。
同分冊の担当編集者、カティ・ロバーツさんは、「日本軍」の写真は「(アブグレイブ刑務所の虐待と)同じイメージを想起させる写真だから選んだ」とし、登場するのが「日本人と朝鮮人であることが意識にあったわけではなかった」と強調。
写真説明には「百年前(一九〇五年の撮影)と今日」とあり、「百年前というのが、歴史があることをあらわしていいと思った」と話した。
また、ニューヨーク・タイムズ紙がイラク人虐待事件を日本軍による韓国人虐待と比較したと韓国紙、朝鮮日報が報じたことについては、「そうだとすれば、それは韓国紙の解釈であり、間違った解釈だ」と語った。
[5月18日2時59分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040518-00000009-san-int