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パウエルは移動化学兵器工場でＣＩＡの間違いを認める、警察は３．１１主犯を以前から見張っていた、その他（エル・ムンド）
５月１７日付のエル・ムンド紙（電子版）からです。盛りだくさんですので、見出しと簡単な内容だけにします。
●『パウエル、イラクの「移動化学兵器工場」の存在について、ＣＩＡの間違いを認める』
（ワシントン）
米国のコリン・パウエル国務長官は、ＣＩＡはイラク州政権が所有していたとされた移動化学兵器工場に関して取り違えをしていた、と認めた。ＮＢＣのテレビ放送でパウエルは、２００３年２月に国連安保委員会に提示したＣＩＡによる移動化学兵器工場の情報は、今となっては「不正確であり信頼の置けるものではない。単にこの情報が間違っただけでなくいくつかの点では結果としてごまかしになっていた。私は深く失望している。」と表明した。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/17/internacional/1084753267.html
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パウエルさん、なかなかお上手なようで。まあ、デタラメと知っていたけどそれを証拠にした、とは口が裂けても言えないでしょうがね。
●『スペイン軍、ディワニージャ基地を米軍に引渡し』
（バグダッド）
現在引上げ作業を続行中のスペイン軍は、米軍に、ディワニージャ基地での計画された派遣の「作戦執行」を引き渡した。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/16/espana/1084703954.html
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本国にも続々と引き上げが続いており、兵士たちはみんな大喜びのようです。で、その一方では、また鬱陶しいヤツが顔を出しやがった！
●『アスナール、撤退はテロリストの勝利、と認識』
（ロサンジェルス）
スペイン前首相ホセ・マリア・アスナールはロサンジェルスを訪問しているが、ロサンジェルス・タイムズとのインタビューの中で、スペインのイラクからの引き上げはテロリストの勝利宣言に等しい、という認識を示した。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/15/espana/1084658274.html
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まあ、いまさら「私のブッシュ支持は間違っていた」などとは言えないでしょう。それにしても、自分の批判者をどこまでも「テロ」と結びつけるのが好きなオッサンだ。それで国民党政権を「自殺」に追いやった、というのに、懲りない人です。次は３．１１関連。
●『警察は、３．１１の少し前まで「チュニジア人」の動きを追っていた』
（マドリッド）
エル・ムンドが掴んだ情報によると、警察のマドリッド地区情報部隊は、レガネス市で爆死したテロリストの一人で首謀者である「チュニジア人」ことセルハネ・ベン・アブデルマジッド・ファクヘットを、３．１１事件の少し前まで監視しし続けていた。
「チュニジア人」に対する監視は２００３年のカサブランカ爆破事件の２ヶ月あとから、最高裁判所の電話盗聴の許可を得て始まった。これは「国際テロ組織」に関連する捜査であり、少なくとも今年の２月６日、つまり３．１１の３５日前であり、また、スペイン人元鉱山労働者スアレス・トラシャラスがモロッコ人のジャマル・ゾウガムおよび「中国人」ことジャマル・アーミダンに事件で使われた１００キログラムの爆薬を渡した日のわずか１週間前である。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/17/espana/1084760219.html
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つまり、何かい？ ３．１１事件の１ヶ月前から、また、解明の鍵を握る爆薬の入手の１週間前からこの「首謀者」に対する情報が無かった、ということになるのかな？ あるいは、情報はあったがいろいろ差し障りがあって公表できない、と言いたいのかな？ まあ。どうせみんな死んじゃったのだから、何とでも言えるがね。
こうやっていいかげんな情報を小出しにしているところを見ると、次の「反テロ防衛体制」の構築を着々とやっている、ということになりそうです。それはそうと、現在、今週土曜日のスペイン皇太子と元国営テレビのアナウンサーとの結婚式の準備で、スペイン中が厳戒態勢になっています。この１週間、欧州内を自由に移動できるシェンゲン条約を一時凍結しているわけです。いずれ書くつもりですが、これはまさに「国家と情報の結婚式」で、実にシンボリックです。世界の王室の中でスペイン王室ほど政治的に動くところは無いでしょう。現国王フアン・カルロス１世は大変な政治家で、その背後には恐らく「雲の上の支配組織」が控えていると思われます。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。