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(回答先: <イラク>自動車爆弾で8人死亡 バグダッド中心部(毎日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 5 月 17 日 17:07:16)
暫定政府閣僚選びを報道の米、国連「ブラヒミ案つぶし」
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http://www.asahi.com/international/update/0517/009.html
イラクの暫定政府閣僚選びに関する報道が米国内で相次ぎ、国連をいら立たせている。「選挙による移行政権樹立まで、政治的な野心のない実務者で選挙管理内閣を作る」との合意にもかかわらず、米国内の一部勢力が、米国防総省に近いイラク統治評議会のメンバーらを押し込もうと圧力を強めている、との不信感が背景にある。このままでは暫定政府作りを受け持つブラヒミ事務総長特別顧問が辞任しかねないという懸念も一部で出始めている。
ニューヨーク・タイムズ紙が4月末、ブラヒミ氏の「意中の暫定政府指導者」を暴露したことで国連内の不信感は高まった。ハーフィズ計画相を首相に、パチャチ氏を大統領にという構想は、米側も合意していた。だが、ブラヒミ氏は「イラク人による自主的な選択」とするため、イラク側から名前が出るよう調整を進める意向だった。
構想を知るのは国連、米側を合わせ一握りの高官に限られており、国連側では、統治評議会のチャラビ氏らを後押しする国防総省からの意図的なリークという観測が強い。ある国連幹部は「暴露はブラヒミ案つぶしとしか考えられない」と語気を強める。
7月1日に設立される暫定政府を「実務者による選挙管理内閣」とする案には、安全保障理事会も賛成し、ブラヒミ氏が候補者選出のためバグダッド入りした。
閣僚には「1月の選挙に出馬しない」との条件を設け、選挙後に選ばれる移行政府に足かせをはめない狙いだった。移行政府の指導者にと期待するパチャチ氏は今回、象徴的な役割の大統領に置いて温存する構想だ。
しかし、この条件では暫定政府からはじき出される統治評議会のメンバーが抵抗。アナン国連事務総長は4日、パウエル米国務長官と会い、チャラビ氏ら4人の「抵抗評議員」の名前を挙げて善処を迫った。パウエル氏は「国連を全面的に支える」と再確認したという。
ところが、その後も「米支援の統治評議会、力を保持へ」(11日付マイアミ・ヘラルド紙)、「政治的人物、暫定政府の中心に」(13日付ロサンゼルス・タイムズ紙)といった報道が続き、「意図的な情報操作」と国連側は不快感を募らせている。
欧州のメディアには、構想に沿った暫定政府樹立が難しい場合、ブラヒミ氏が辞任するのでは、との観測が出ている。
安保理では暫定政府樹立後に備える新決議案の根回しが続くが、各理事国はブラヒミ氏の帰任報告を待って態度を決める構え。この間の協議でロシアが唯一、「政治的な人物を入れれば、統治評議会の失敗を繰り返すことになる」と警告しているという。
(05/17 16:10)