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イラク人虐待:電気ショックの拷問受け 元収容者が証言
【バグダッド杉尾直哉】イラクのアブグレイブ刑務所の元収容者が米兵による虐待の実態を毎日新聞に明らかにした。18日間にわたって裸にされたうえ、両手両足を後ろ手に逆エビの形で縛られたり、電気ショックの拷問を受けたという。「いっそのこと殺してほしいと思ったこともある」と振り返っている。
電気ショックの拷問が明るみになったのは初めて。証言したのはイラク西部ラウィに住む元イラク軍特別部隊教官、サダム・サレハ・ラウィさん(29)。昨年11月末にバグダッドで不審人物と見なされ、12月1日から今年3月28日までアブグレイブ刑務所に収監された。
証言によると、最初の18日間は「虐待の現場」として知られる「1A」棟の独房42号室に裸のまま入れられた。初日はプラスチック製の手錠で後ろ手に縛られ、ひざ立ちにさせられた。目隠し用のずきんを取られると、目の前に全裸の男性収容者の尻があり、米軍のエジプト人通訳から「同性愛者め」とさげすまれた。
連日のように立たされ、倒れるとモップの柄で殴るなどされた。つま先立ちの姿勢になるよう、腕などを鉄格子の高い位置に縛り付けられ数時間放置されたり、鉄格子の外側に両手両足だけ出して縛られ、一日中座らされたこともあった。小便は座ったまました。
看守らは、逆エビぞりの形で体を縛る方法を「スコーピオン(さそり)」と呼んで多用。看守に体を背後で押さえられたまま、犬をけしかけられたこともあった。
電気ショックによる拷問では電線を円形のシールで体に張り付けられた。ショックが体全体を貫き「死ねば神が魂を救ってくれると思った」という。夜通し大音響の不協和音がかけられ眠ることができなかった。
尋問はめったになかったが、国際テロ組織アルカイダの存在などを聞かれたことはあり、恐怖のため「何でもイエスと答えた」という。
サダムさんは拘束中に他の収容者とともに裸の写真を撮られ、米CBSテレビが公表したうちの1枚に自分を指し示すことができた。写真は看守の米兵から笑われながら見せられたこともあった。
サダムさんは出所後、婚約を自ら破談にした。「あんな恥辱を受け、女性と結婚などできない」と話している。
「1A」には独房10室をはじめ計約40室あり、収容者は数十人いた。虐待を行った米兵は少なくとも6人以上いたという。
毎日新聞 2004年5月17日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/bebe/news/20040517k0000m030129000c.html