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サマワ情勢急激に悪化、2日連続の銃撃戦 民兵側に死者
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http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200405160146.html
陸上自衛隊が駐留するイラク南部サマワの治安状況が急激に悪化している。14、15日と2日連続でイスラム教シーア派強硬派指導者ムクタダ・サドル師に従う民兵組織「マフディ軍団」と、オランダ軍、イラク警察の間で銃撃戦が起きた。サドル支持派は復興の恩恵が届かない貧困層で、その強い不満が治安悪化の要因としてくすぶり続けている。
サマワでは14日夕、マフディ軍団が市中心部のサドル派事務所に集合、15日に包囲したオランダ軍が銃撃戦の末に事務所から同軍団を排除した。その後も事務所を占拠したイラク警察に銃撃して交戦となり、軍団側1人が死亡、警官2人も負傷した。軍団は小型ロケット砲も使い、市中心部では爆発音が響きわたっているという。
サマワでの同軍団の動きは、米軍によるサドル師への攻勢が続くシーア派聖地ナジャフの情勢と連動している。14日は米軍の銃撃でアリ廟(びょう)のモスクの一部が破壊されたとのニュースを受け、サマワのサドル派宗教指導者が「武器を持ってナジャフに行け」と指令を出したとされる。
サドル派は4月に中南部で蜂起して以来、ナジャフ、カルバラで米軍と衝突し、バスラ、ナーシリヤ、アマラなどでも相次いで地元の外国駐留部隊を攻撃した。サマワの有力部族はサドル派に騒動を起こさないよう圧力をかけており、16日も部族長の会合が予定されている。しかし、今後、ナジャフ情勢の悪化に伴って、サマワの混乱も激化する恐れがある。
マフディ軍団を形成しているのは、10代半ばから20代前半の失業中の若者たちで、イラク戦争後の復興の恩恵が及ばない貧しい階層だ。サマワでは、復興を掲げて駐留した自衛隊に対し「これで失業者は半分になる」との期待があったが、活動の成果が見えないため不満は強まっている。
現地からの情報によると、サマワでは14日に予定されていた自衛隊幹部と地元宗教指導者との会談が取りやめになり、14日以降、自衛隊の屋外での活動は見えないという。今後も治安の悪化が続けば、自衛隊の活動も制限され、それがさらに貧しい住民の不満を生むという悪循環につながりかねない。 (05/16 19:06)
【参照】18時間前のAsahi記事
http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/242.html