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(転載者より)最近になって写真が大量に流れ、ようやく知られるようになったアブグレイブをはじめとする米軍によるイラク人収容者虐待ですが、実は人権侵害の指摘自体は相当以前からあったことを今一度確認すべく、あえてこれら記事を転載しました。記事はいずれも、アムネスティ・インターナショナル日本(http://www.amnesty.or.jp/ )のサイトからです。詳細はリンク先などをご参照ください。
http://www.incl.ne.jp/ktrs/aijapan/2004/0403181.htm
イラク:戦争から1年〜深刻な人権侵害が続いている〜(2004年3月18日)
米国が主導した連合軍によるイラクへの侵攻から12か月が経過したが、イラクの人びとはいまだに深刻な人権侵害に苦しんでいる。昨年、抗議行動の最中や検問所、家宅捜索の際、連合軍が殺傷力のある武器を過剰あるいは不必要に行使したために、非武装の人びと多数が殺害された。何千もの人びとが、しばしば劣悪な環境の下で、長期にわたり、誰にも知られない状態で拘禁されている。多くは拷問や虐待を受けており、拘禁中に死亡した人もいる。
戦争が始まって以来、アムネスティは、連合軍によって拘禁され、権利を侵害されたイラク人の情報を受け取り続けている。中には起訴のないまま数か月にわたって拘禁されている人もいる。拘禁者の多くは拷問され虐待を受けている。実際には、拘禁者の誰一人として弁護士、家族に会うことができず、拘禁についての司法審査もなされていない。
暫定当局(CPA)は、拘禁者数は8500人ほどだと発表している。しかし、あるイラクの人権団体は、その数は1万5000人にのぼると報告している。拘禁されている人びとの大多数は、「治安目的で拘禁された人びと」であると考えられ、反連合軍の活動に関与した、あるいは関与したという容疑をかけられている。
被拘禁者の多くは、尋問中に米英軍により拷問や虐待を受けていると思われる。その方法としてしばしば、殴打、時には大音量の音楽を使っての長期の睡眠妨害、苦痛を伴う体勢の拘束、長期にわたって頭巾をかぶせる、また明るい光にさらすことなどが報告されている。事実上、どの拷問や虐待も十分に調査されていない。
http://www.incl.ne.jp/ktrs/aijapan/2003/0309251.htm
・イラク:政治的課題のためにイラクの人びとの権利を疎かにしてはならない(2003年9月25日)
[抜粋]
アムネスティは、その報告書『法秩序に関する懸念事項』と、7月にバグダッドで行われた連合軍暫定当局(CPA)との会合において、民間人の殺害をはじめとする人権侵害について懸念を提起した。それらの懸念事項は、米軍兵士による過剰な武力行使や恣意的逮捕、拘禁施設内での虐待、そして過去および現在の人権侵害に対する免責などである。
-9月23日、ロイターのテレビ・カメラマンであるマゼン・ダナさんが米軍兵士によって殺害されたことについて、米軍関係者は「事件は遺憾であるが、調査の結果、米軍兵士は交戦規則に従って行動したものだった」と語った。同関係者は、米軍は調査報告書を公開しないと語り、その他一切の調査結果の詳細を語ることも拒否した。受賞経験もあるカメラマンであったマゼン・ダナさんは2003年8月17日、アブ・グライブ刑務所近くで戦車に乗った米軍兵士によって殺害された。ダナさんは刑務所を撮影中だった。兵士はビデオ・カメラを、ロケット弾発射砲と勘違いしたと伝えられている。
http://www.incl.ne.jp/ktrs/aijapan/2003/030620.htm
・イラク:人権を復興の基礎としなければならない(2003年06月20日)
[抜粋]
イラクから帰国したアムネスティ代表団は、米英の占領軍はイラク国民の安全と福祉を確保する責任を果たしていないと報告した。さらにアムネスティは、2000人以上のイラク人が、家族や弁護士との面会が許可されず、審理申し立てもできないまま、空港その他の拘禁施設で占領軍の監視の下、身柄を拘束されたままであることに懸念を抱いている。
「フセイン政権下、拷問と大量処刑で悪名高かったアブ・グライブ刑務所は、再び、外部から切り離された刑務所となっている。6月13日には同刑務所で、裁判がないままの無期拘禁に反対する抗議行動があった。占領軍は1人を殺害し、7人に負傷を負わせた」と、アムネスティの中東プログラム副部長アブデル・サラム・シダメッドはイラク訪問を終え、そのように報告した。