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サパテロ、国連の「多国籍軍」に加わる意志無し(エル・ムンド)その他
アクシデントが起こって、現在エル・パイス紙(電子版:有料)が配信されない状態になってしまっています。当面は他の新聞からのニュースを送ります。見出しと大体の内容だけですが。
●『サパテロ「到底、国連が政治的・軍事的にイラクを導ける状態ではない」と語る』
(マドリッド)
ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロは、4日リスボンで、「6月30日の政権移譲後に国連がイラクに送るという多国籍軍は、軍事的にも政治的にも、国連が指導する集団という概念からかけ離れている」と語った。
この見地からサパテロは、スペイン政府はイラクにおいて政治的な協力を維持し、イラクの未来と主権の回復と安定にとって良いと理解できる貢献をするだろう、と述べた。また中道右派のポルトガル政府がスペイン軍の撤退を批判していることについて、サパテロとポルトガル首相ドゥラゥン・バロソは特別な対立ではないことをお互いに確認し、そしてサパテロは「EUは我々を切り離すのではなく結びつける」と強調した。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/04/espana/1083700768.html
スペインではすでに3日(月曜日)に外相のモラティネスが、イラクには政治的・経済的な協力はするが国連の言う多国籍軍には参加しない、と表明しています。すでに軍の派遣を否定しているフランス・ドイツと同一歩調を取る見通しです。
●『IMFはロドリゴ・ラトを委員長に指名』
(ワシントン:特派員)
IMFの理事会は、5月4日に辞任したドイツ人Horst Köhllerの後任に、元スペイン財務相のロドリゴ・ラトを選出した。ラトは、エジプト出身の米国人Mohamed El-Erianとこの地位を争ったのだが、IMFの要職に就く初めてのスペイン人であり、5年間この職を務めることになる。社労党のサパテロ首相も、IMFにラトを強く推していた。
60年前のこの組織の創立以来、委員長は常にヨーロッパ人が勤め、一方、世界銀行の総裁の方は米国人が勤めている。
http://www.elmundo.es
先のアスナール政権の幹部の「再就職先」の中でも、最も栄光に満ちたものでしょう。少なくともアスナールの「ジョージタウン大学客員教授」よりは格好がつく。IMFと世界銀行のトップは欧州と米国が住み分けているようですが、例えばハイチでは協力してアリスティド政権を経済的に追い詰めて、CIAが引導を渡す、というように、どっちもどうやら国際謀略の要になっているようです。このロドリゴ・ラトは確かにアスナール政権の中ではピカ一の「キレモノ」でした。彼のIMF委員長への推薦をサパテロも応援していたそうで、おそらくこれはスペイン財界の意志を反映したものかもしれませんが。