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<イラク人虐待>トイレで銃口向けられ 拘束のイラク人証言
米英軍によりバグダッドなどの施設で約3カ月間、理由も不明のまま拘束されていたイラクの民間人男性(28)が、毎日新聞に対し、施設内の実情を明らかにした。ドアのないトイレで銃を突きつけられながら用を足したり、酷暑の中で水を十分与えられないなど、「ひどい仕打ちが常態化していた」と話した。【バグダッドで斎藤義彦】
米兵による刑務所内でのイラク人虐待が問題化しているが、虐待は一部でなく広範に行われていた可能性もある。
男性はバグダッドの貿易会社に勤務。証言によると、昨年7月15日、米兵約15人が会社を訪れ、男性ら約20人を中庭に出し、頭に袋をかぶせ、伏せた状態で後ろ手に縛った。説明を求めると、米兵は「黙れ、お前たちはテロリストだ」と言うだけだった。
男性は小型四輪駆動車で元大統領宮殿の収容所に運ばれ、幅1メートル、奥行き2メートルの広さで、小さな窓があるだけの独房に入れられた。トイレに行く際は必ず米兵が同行し、便器に座る男性に銃を突きつけ監視した。男性は「満足に用を足せなかった」と話す。
当時、イラクは夜間でも50度以上の酷暑だったが、扇風機や冷房は一切なく、お湯のようになった1リットルボトル入りの水が1日3本だけ与えられた。食事は米兵用の余りとみられるパック入りのものだけだった。
8月18日に南部バスラの収容所のテントに移されたが、蒸し風呂状態で水の質は悪く、シャワーは3日に1回だけだった。
疑いが晴れ、10月15日にトラックで高速道路上に運ばれ釈放されたが、金がないためヒッチハイクでバグダッドの自宅に戻ったという。
男性は「罪もないのに長期間拘束し、説明や謝罪は一切ない。ひどい扱いはどの米英軍施設でもある」と話した。(毎日新聞)
[5月5日3時30分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040505-00000122-mai-int