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(回答先: 国連事務総長:イラク、多くの国による多国籍軍駐留を期待(毎日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 5 月 04 日 22:43:18)
米英軍が撤退せず、傀儡政権の実体となる3200人規模のアメリカ大使館を残したままで国連が多国籍軍を呼びかけるということは、国連がアメリカの召し使いになるのと同じこと。さらに、イラク人の反米感情が国連と国連の呼びかけに応じた多国籍軍に向かうことになる。そうすることによってアメリカの傀儡政策を助けることになる。
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http://eiki.typepad.com/views/2004/04/post_12.html
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Thursday, April 22, 2004
【イラクの主権はアメリカ国防省から国務省へ移管される?】
■増田俊男さんの『時事直言』(2004年4月19日号)から。
アメリカは国連(ブラヒミ)を表に立てて暫定政権構築に向かう。――ここまでは国連決議1511号可決時の環境と同じで、アメリカは国連を隠れ蓑にして、またもや国際コンセンサスを得ようとする。一方「アメリカは3200人の外交官をバクダットに送り込み、世界最大規模のアメリカ大使館を7月1日から発足させる」。
新国連決議(イラク暫定政権プロセス)の実行は利権グループ間の調整で難航する。そこでアメリカは国連(ブラヒミ)に過酷な条件を出すと同時に米軍と過激派の戦闘を激化させることにより、ますます国連機能不能に追い込む。「空白となったイラク主権の移譲は事務機能が整った新米大使館以外にはない」状況に誘導する。「米、国連主導に転換!」の見出しの真の意味するところは、「イラク主権が国防総省(CPA)から国務省(駐イラクアメリカ大使館)に移譲する」である。
いつものように増田さんの分析は冷徹だ。“アメリカのイラク民主化政策の失敗こそアメリカの国益である。”という結論が印象的な『時事直言』の前号(2004年4月12日号)とあわせて読むと、アメリカの中東不安定化戦略が順調に進行中であることが理解できる。特に次のパラグラフは増田氏が以前から発言していたことだが、今日サウジアラビアの首都リアドでテロが起きたことで、いよいよ現実味を帯びてきた。
パレスチナの現状では和平ロードマップは完全に崩壊し(失敗し)、第五次中東戦争勃発一歩手前になっています。アメリカが捕獲していながら故意にリリースした北朝鮮製15機のスカッドミサイルは、今やイエーメン奥地のアルカイダ軍事訓練所にあり、イスラエル攻撃の準備万端ですから、気の毒ですが(イラクの内戦がサウジに飛び火するタイミングを見て)「イスラエルの大悲劇」(アラモの義勇軍、真珠湾攻撃の2200名の米兵同様)が起き、続いて第五次中東戦争勃発となるでしょう。イスラエルの悲願=領土拡大、米国の悲願=全中東支配にとって、中東和平ロードマップの失敗は果たして本当に失敗だったのでしょうか。
増田さんは以前9.11(のような事件が起きること)を時期も含めてかなり正確に予測していたので、僕は彼の発言が気になって仕方がない。
不幸にしてこの予測が当った場合、問題はその時期なんだけど・・・。僕はもしかしたら11月の大統領選挙の前に成るのではないかと思っている。何故かというと、もしイスラエルが攻撃されて甚大な被害が出れば、9.11の時と同様にイスラエルに対して世界の同情が集まるばかりでなく、アメリカが推進してきた『テロとの戦争』に確固たる大義を与えることになるからだ。
そして、目論見どおり予定調和的に中東戦争が起きれば、中東に派遣される多国籍軍のイニシアティブは当然アメリカが取ることになるだろうから、その最高司令官であるブッシュが再選されることになる。何せ自らを“War President”といってはばからないブッシュにとっては一挙両得といえるこのシナリオ。しかし地球にとっては最悪のシナリオであることは間違いない。