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イタリアの世論、軍の早期撤退に傾く
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye954319.html
イラクでイタリア人3人が人質になっている事件は、犯人側が人質解放条件として新たな要求を突きつけ、長期化する様相を見せていて、イタリア国内世論はイラクに駐留する軍の早期撤退論に傾きつつあります。
イタリア人人質事件は、日本人が人質になった事件とは異なる展開を見せ始め、イタリア政府は厳しい試練を迎えています。
この事件で犯人グループは、人質の家族らが先月29日にデモを行ったことを評価し、「人質に危害は加えない」 という声明を出しました。その一方で犯人側は、人質解放の条件として、イラク北部で拘束された仲間の釈放を働きかけるよう要求を突きつけていて、イタリア国内には新たな不安が広がっています。
「犯人は絶対に 人質を解放しないでしょう。 時間を稼ぐために 次々と新しい要求を 出してくると思います」(市民の一人)
ベルルスコーニ首相は、犯人側との交渉には一切応じないという姿勢を崩していません。しかし、イタリア紙の世論調査では、およそ7割の人が「軍を撤退させるべきだ」と答えるなど、政府の対応に対する国民の不満が強まっています。
「イタリアは、 イラクに派遣している軍を、 ヨーロッパ各国と一緒に 撤退させるべきだと思います。 犯人が人質を 解放しないのなら、 こちらが動くしか方法はないでしょう」(市民の一人)
事件の展開によっては、アメリカとの協調路線を 取ってきたイタリアでも、軍の早期撤退へ一気に傾く可能性が出てきました。(4日 2:40 )