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「サパテロ、ダブリンで、アスナール時代とかけ離れたスペインを披露の予定」その他(エル・パイス)
5月1日付のエル・パイス紙からです。見出しと簡単な内容だけ。(本日はスペインはメーデーで休日です。)
●『サパテロ、ダブリンで、アスナール時代とかけ離れたスペインを披露の予定』
ホセ・ルイス・サパテロの外交政策はその計画のすばやさの記録を作る。モンクロア(首相府)に入ったとたんにスペイン軍のイラクからの引き上げを発表したが、他の政策転換のドラスティックさもそれにひけを取らない。48時間の間にアメリカ寄りの姿勢からヨーロッパに切り替え、スペインをヨーロッパ建設の中心に据えたのだ。一つの国が2週間で全く変わってしまうことはできないが、しかし外交政策でなら可能である。本日、サパテロは、ダブリンでの25カ国になる初めてEU総会でその姿を披露する。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040501elpepiint_4&type=Tes&anchor=elpepiint
EUが拡大し、スペインはヨーロッパに「復帰」し、アメリカはイラクで行き詰まり、と、一気に何か今までとは全然違ったように見える流れが起こっています。これは一体何なのでしょうか。
●『ブッシュはマドリッド発の飛行機の撃墜を命じた』
ジョージ・W・ブッシュ大統領は去る木曜日、2001年9.11の前後に起こったことを調査する委員会で、その日の混乱の中でホワイトハウスにいた人々がすでにマドリッドから飛び立っていた飛行機を必要とあらば撃墜する許可を求めていたことを、明らかにした。NBCテレビによると、ブッシュは、もしエアフォース・ワンがオマハにある空軍作戦本部の許可が出しだい、その飛行機もまた他の飛行機も命令に従がわなければ打ち落とすように命じたことを明らかにした。リチャード・クラークは、当日さまざまな間違った警報が流れたことを明らかにしているが、正体の明らかでないあるいは疑わしい民間機を撃墜するように、大統領に進言した。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040501elpepiint_24&type=Tes&anchor=elpepiint
へっ!? それにしてはWTCやペンタゴンに突っ込んだ飛行機に対しては、ずいぶんと反応が遅かったようだが。要するに、「テロが起こった後から警戒を強めた」といいたいのかな? もしこれが本当だとすると、ホワイトハウスからアメリカ空軍まで、そろいもそろって、ノロマのドジばかり、ということの証明になるのでは。
●『イスラエル、スペインは3.11犯人を殺していただろう、と言う』
イスラエルの大統領モシエ・カツァブは昨日、ドイツの公共テレビ放送で、スペイン指導部がもしも3.11の襲撃を防ぐことができたとしたらテロリストたちを殺す命令を出していただろう、と語った。このカツァブの発言は、ドイツ連邦内相オットー・シリーが「テロリストたちは次のことを知らなければならないだろう。もしお前たちが死を望むならそれを手に入れるだろう。」と発言したことを受けてのことである。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040501elpepiint_16&type=Tes&anchor=elpepiint
少々分かりにくい記事で、スペイン語の中でも最も分かりにくい仮定法が様々に使われているのですが、全体をよく読んでみると、どうやら「テロを起こしそうな者」に対しては「予防的な処置」として先に殺してもかまわない、ということのようです。このような認識がヨーロッパでも一般化すると、適当に撃ち殺しておいてから「あれはテロリストで、テロを予防するために殺した」と合理化できるわけで、イスラエルも様々に「知恵」をつけてくれているようです。例えばもし私がヨーロッパの国家権力にとって「気に入らない人物」なら、さっさと殺して「彼はテロリストだった」と言ってしまえば何の問題も起こらない、というわけです。くわばらくわばら。
日本でなら、さしずめ「反日分子」ということで、社会的に抹殺できる、あるいは「愛国心の強い民間人」の暴力で消すことができる、という、実に便利な「常識」が作られつつあるのでは? こっちも、くわばらくわばら。