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「外国人を狙った組織的拉致」「人質の自己責任はない」会見直後版感想
http://www.asyura2.com/0403/war54/msg/290.html
投稿者 やました 日時 2004 年 4 月 30 日 23:45:10:ygtWAXs6K7V.w
 

3人会見の録画を見ました。会見直後版の感想です。

*イラクに向かった経緯。迂回すれば通れると判断し出発。ファルージャ近くのスタンド近くで米軍車列と遭遇
→3人の話に不自然さはない。運転手の経路選択に問題がある。運転手は地元ドレイミー族。この近辺の地理も軍事的状況も熟知している。米軍車列が見えるような経路選択は問題あり。引き返すのが妥当(いきなり誤射の可能性極めて高い)。

*スタンドで子供が運転手に何人か聞く。直後に武装勢力に囲まれる。
→全体として不自然。運転手が一味である可能性を疑ってよい。

*武装勢力が「ヤパンはまずい」というようなことを言う。連行される。「ジェネラル」といっている英語を話す人物がいた。高遠さんが英語で自分たちのことを説明。納得してもらい食事を振る舞われる。
3人の話に不自然さはない。武将勢力の挙動には見せるための演技が入っている。。あとで人質を解放してから「こういう様子だった」と証言してもらうことを計算に入れているところがある。「ジェネラル」の存在は,高位の指導部があることをうかがわせる。

*武装勢力が持ち込んだビデオで2回にわたって「脅迫シーン」を撮影される。急に態度が変わり恐ろしかった。撮影後ジェネラルに「ソーリー」と何度も謝られる。
→ビデオは,もしかすると人質が持っていたものの可能性がある,がこのぐらいは許容範囲内だろう。話の大勢に影響はない。これ以外は全体として信じてよい。撮影がどのぐらい計画的だったのか不明。ビデオの編集が粗相なのは意図不明ながら,計画性にない粗雑さを露呈している可能性あり。

*早い段階から命は保証すると言われた
→この言質だけから「彼らには殺すつもりはなかった」と結論づけてよいかは疑問。日本側の対応によっては殺される可能性はあったと思っておくべきである。殺されなかったのは日本の反戦派が自衛隊撤退を掲げたデモをやったからではないか。イタリアのように,そこまで民衆が「撤退」を掲げなかったら殺された可能性はあった。一部「支援団体」が,まだ人質が解放されていない段階から「24時間以内に解放」「2回目の声明は有効,まもなく解放」等々,独自ソースで「交渉実況中継」みたいなのをやっていたけれども,実際のところどうだったか。まだ解放されてもいない段階でそんな情報を公開のところにたれながしていいとは思えない,あれは何だったのかなと思いましたけど。

*郡山さんは武装グループを「レジスタンス、自警団でテロリストではない」と述べた。
→単なる自警団ではない。それなりに諜報戦に長けた高位の「指導部」に指揮されている存在。この点では268の木村愛二さんの意見に賛成。(おおっわたしが木村さんと意見があってしまうなんて)
言葉の本来の意味でのレジスタンスは,外国ジャーナリストを見方に引き入れようとするだろうし,テロと見られるようなことは極力しない。やはり,ちょっと発想法がおかしい。
アジアプレスの綿井氏等が,「このようにイラクでは外国人全般に対する不信が高まっている」という方向で解説しているが,そう考えていいかどうかは疑問。かなり演技が入っている可能性がある。

*「自己責任」問題
262で木田貴常さんが,
>「銃を手にした」状態では、すべての人間を検問します。
>敵に囲まれて家族が殺されているときに、
闖入者を「スパイ」と疑います。
>これは当然のことです。
とお書きになっていますが,もしそういう状況下に「闖入」していったのならば,スパイあつかいされるのはおろか,いきなりズドンとやられても「自己責任」の範囲内,しかたがない,読売・産経のお説教ごもっともというほかなし。
ただし,わたしは後の2人はもちろん,この3人についても,そのように疑われるシチュエーションは極力避けようと行動しようとしていたと思います(高遠さんのメモ)。その点では木田さんの「5人の共通体験」という認定はちょっと分かりませんでした(こまごま文句つけてすいません)。

しかし,わたしはこの3人については,「十分警戒していたにもかかわらず,巧妙な計略によって危険な目に陥ってしまった」と見ますので,自己責任はないと判定いたします。
つまり,いま自己責任論について難しいことが色々といわれていますが,わたしの考える自己責任論はもう思いっきり単純なもので,
・危険が予想されるシチュエーションにあえて入っていって危険な目にあった→自己責任
・危険が予想されるシチュエーションを極力避けようとしたが,ある種の強力にまきこまれて危険な目にあった→自己責任なし
という超単純なものです(笑)。この判定基準からするならば,この3人は自己責任なしでよし。単純すぎ?(苦笑)ある種の組織的拉致のほうを疑うべし。

*「危険地域の取材」については,大マスコミの責任がもっと取りざたされていい
郡山さんと契約していた朝日新聞は,救出のためにおのれの組織力を使ったんだろうか。そのへん疑問。
はっきりいって,今回の事件に巻き込まれたのは,「使い捨てフリーライター」(失礼!)だった。もし犯人グループが「自衛隊撤退」という国策の琴線に触れる要求を出していなかったら,そもそも彼らはどの程度熱心に救出に尽力してもらえたのか疑問。まあ,国は見殺しだったんじゃないのっていう感じ。そのへんフリーライターにとっては自己責任論なんて「いうまでもないこと」でしょう,そもそも世間からそんなにおもんばかってもらえる立場じゃないんだから。
まあ,日本の大新聞が危険地域の取材を全面的にフリーライターに「アウトソーシング」しちゃって,自前で戦場記者を養成しなくなっちゃったってことが大きいと思います。やっぱ危険地域取材なんてのはそれなりに大組織の力をかりないとなかなかできないなって思いますけどね。

*私の「直前版」で勘ぐりすぎのところ
「いっていって」を一応日本語の可能性ありと判定しましたのでああいう考察になりましたが,読み返してみると,3人がどう発言しても「もしかしたら嘘をついているかもれない」と解釈し直せるものになってしまっている(笑)。「いっていって」については,内藤氏のデムパかもしれないし,ジェネラルが実際には日本語もできると考えてもいいのかもしれない。

あと専門家問題についてはもう少し考えてみます。


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